紀尾井町の売却益で品川に投資 西武HD、事業モデル転換の第1弾
2024.12.23 00:00

西武ホールディングス(HD)は、赤坂プリンスホテル跡地に建設した複合施設「東京ガーデンテラス紀尾井町」を米投資ファンドのブラックストーンに4000億円で売却する。再開発で付加価値を生み出し、売却して利益を得る「回転型」と呼ぶビジネスモデルへの転換の一環。不動産を長期保有して賃料を得る従来のモデルから脱却する。譲渡は2月末の予定。
譲渡益の約2604億円は成長分野に投資する。品川・高輪エリアがその筆頭で、主要ホテルで旺盛な訪日需要の取り込みや料金引き上げの継続を図るため、ブランド価値や収益力を向上させる。同社は会見で、「紀尾井町は再開発の余地がなく仕上がっているため、回転型ビジネスの第1弾になった」と説明。一方、品川・高輪はポテンシャルがあり、収益を取っていく選択をしたという。
紀尾井町は譲渡後も、ホテルを西武・プリンスホテルズワールドワイドが運営を受託するなど、グループ企業がマネジメント業務を担う。
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