OTOA、旅行会社に取引適正化を要望 仕入れ代金の前払い 大手で進まず
2023.06.19 00:00

日本海外ツアーオペレーター協会(OTOA)は6月7日に通常総会を開き、大畑貴彦会長(サイトラベルサービス代表取締役)をはじめ役員全12人が留任となった。総会後に会見した大畑氏は、旅行需要が爆発的に増えている世界の地上手配の現状に触れ、ホテルなどの仕入れに全額前払いが一般化したと説明。日本の旅行会社に取引の改善を求める方針を示した。
日本ではツアーオペレーターが代金を立て替える商習慣が根付いており、OTOAは見直しを繰り返し訴えてきた。支払い時期の前倒しなど改善は見られ、中小の旅行会社では前払いが増えているという。ただ、大手で進んでいないことを問題視。「どの会社にもデポジットの差し入れを行ってもらいたい」(大畑氏)とする。OTOA会員に取引に関する調査を実施中で、結果を取りまとめ、JATAに改善要望を行う。観光庁への要望も視野に入れている。
OTOA正会員は現在107社。増加に向け、訪日旅行の地上手配を行う旅行サービス手配業者に賛助会員の加盟を働きかける。現在は3社が加盟。インバウンドのツアーオペレーターを束ねる役割を担うことも視野にあり方を検討する。
カテゴリ#観光・旅行業経営#新着記事
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