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概要

TJ20140616_BN

20001600120080040056422814(万人)70(百億円)0 02004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013日本人出国者数 訪日外国人客数 名目GDP(年)●出国者と訪日外客数の比較●各国・地域別 日本人訪問者数 (日本から各国・地域への到着者数)2012年2013年韓国3,518,792 2,747,750中国3,518,153 2,877,500ハワイ1,465,654 1,523,302台湾1,432,315 1,421,550タイ1,373,716 1,537,979米国(ハワイ・グアム除く) 1,303,190 ー香港1,254,602 1,057,033グアム929,229 893,118シンガポール757,116 ードイツ734,475 ー各国の値の単純合計23,970,534 ー資料:JNTO、米国は米国の値からハワイ・グアム分を減じて筆者算出資料:法務省入国管理局、JNTO、内閣府(単位:人)者数が大きく減少したからである。日本政府観光局(JNTO)の「各国・地域別日本人訪問者数(日本から各国・地域への到着者数)」によると、中国への日本人旅行者は351万人(12年)から287万人(13年)と前年比64万人減、韓国への日本人旅行者は351万人(12年)から274万人(13年)と77万人減となっている。13年は訪日外国人旅行者数でも中国・韓国からの旅行者数は伸び悩んでいるが、両国と日本との関係悪化の影響で海外旅行者数が大きく減少したと見て間違いないであろう。 以上を踏まえ、海外旅行者数の増加に向けては、①経済の活性化(GDPの増加)、②海外旅行環境の向上(訪日旅行市場の拡大が大きく寄与する)、③海外旅行者数が多い国との関係改善、の3つがポイントになってくると考えている。最も短期的かつ確実に期待できるのは②だが、東京オリンピックの開催を控えていることから、中期的には①も十分に期待できる。また③も、やや希望的かもしれないが現状よりは今後改善されるだろう。③により12年水準の1850万人までの回復を見込み、①でGDPが年1%成長して海外旅行者数にも年1%のプラス効果をもたらせば、20年には1983万人に達する計算となる。ここに②の効果の加算が期待できるので、旅行者数2000万人の達成は20年までには十分に見込めると考えている。 次に14年以降の展望を具体的に考察するため、JNTOの「各国・地域別日本人訪問者数」を用いて検証する。前提として、この統計の数字は「各地に日本人が入国した数」を集計しており、冒頭の「日本人出国者数」と合計が一致しないことに留意が必要である。例えば、日本→韓国→中国→日本と移動した旅行者は、日本人出国者数では1人中距離旅行者をどう増やすかTRAVEL JOURNAL 2014.6.16 73次の半世紀へPart 3 ● 展望|特|集|