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概要

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TRAVEL JOURNAL 2014.6.16 14 WEEK'S TOPICS注目のニュースゲーム大手のグリー、旅行業参入ホテルの当日予約を開始 モバイルの強み活かすNS 上でのオンラインゲーム「釣り★スタ」などを提供するグリーは、ホテルの当日予約サービスで旅行業に参入する。4月10日付で旅行業第2種を取得した。主軸のゲーム事業における仮想通貨の消費が減少傾向にあるなか、事業の多角化を進めており、成長産業として旅行分野に着目。オンライン予約が拡大している一方、モバイルへの対応は進んでいないところに商機を見いだした。ソーシャルゲームのモバイルサービスで築いてきた自社のノウハウや人材を旅行業で活用する。 6月16日に当日予約専用のスマートフォン向けアプリケーション「Tonight(トゥナイト)」のサービスを開始する。取り扱うのは最低2人以上宿泊可能な客室で、1施設につき1料金のみの掲載に限定し、利用者にとって極力わかりやすく単純化した。ホテル側は当日の空室数と料金をシステムに入力するが、最初に提示した価格の客室が売り切れれば、新たな客室料金を追加で登録できる。ホテルは都心を中心に高稼働が続くが、施設側にとって売り切りたい意向はあるとみる。 空室状況は、利用者の現在位置に最も近い施設順に一覧表示され、利用者があらかじめ登録しておいたクレジットカードで決済すると、予約が完了する。アプリは無料で、ホテルからの手数料がグリーの収入源。比較的グレードの高いホテルを中心に都内130施設から開始し、年内に全国に拡大。多言語化も予定している。 新規事業開発に取り組む広告・投資事業統括本部の井上裕史氏は、「旅行先の検討から、予約、旅行中、旅の終わりまで、モバイルですべての工程にかかわりたい」と話す。海外旅行も手がける意向で第1種への登録変更も視野に入れている。S13年度国際旅客チャーター、4割減中韓減少や定期便化が影響 タイは急増土交通省が13年度(13年4月~14年3月)に許可した国際旅客チャーターは日本発・海外発合計で4516便となり、前年度から41.0%減少した。これまで方面別トップを占めていた中国と韓国が大幅に減少したことが主な要因。チャーターから定期便への切り替えも影響した。 出発地別で見ると、日本発が46.6%減の1912.5便で、海外発(36.1%減・2545.5便)に比べマイナス幅が大きく、海外発の全体に占めるシェアは6割近くに上昇した。運航会社は外国企業が依然として9割超と圧倒的に多いが、日本企業は前年の5.8%から8.1%にわずかながら拡大した。 方面別では、12年度に2879便が運航された中国が359便に急減。春秋航空の茨城・高松線などの定期便化や、国際情勢の悪化でチャーター便が許可されづらくなっている事情もあるとみられる。日本からの旅行需要低迷が続く韓国も1242便から558便へとほぼ半減。これにより上位デスティネーションが入れ替わり、前年と同等規模の1222便が運航された台湾がトップに浮上。2位が米国(852便)、3位には運航便数が2.6倍の847便に拡大したタイが入り、両国とも前年から2つランクを上げた。 中国・韓国の減少とタイ・台湾の好調は、空港別の運航便数にも色濃く表れている。中国便減少の影響を最も受けたのが成田空港。昨年1800便が運航された中国がゼロとなり、1923便減の1449便となった。一方、前年から100便以上増えたのが関西と新千歳。関西はタイが9便から108便に、台湾が52便から180便に増え、急減した中国分を補った。新千歳は台湾が45便増えたのに加え、他空港で減少が見られた韓国が40便増加し、押し上げ効果となった。国(倉田佳代子)(上野良子)「トゥナイト」のホテル検索画面。最短3ステップで予約できるシンプルさを強みとする1222(▲36)1449(▲1923)847(+528)314(+28)359(▲2520)252(+116)852(+120)441(+104)558(▲684)260(▲27)台湾成田タイ佐賀中国新千歳米国関西韓国那覇地域別トップ5 空港別トップ5資料:国土交通省 チャーターは、包括旅行チャーター、オウンユース、アフィニティを含む片道ベース●国際旅客チャーター許可便数