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概要

TJ180402

TRAVEL JOURNAL 2018.4.2 7 全日本シティホテル連盟(JCHA)がまとめた加盟ホテルの2月の平均客室利用率は、前年同月比0.1ポイント増の83.3%だった。2カ月ぶりのプラス成長だが、全国10地域のうち半数で減少し、ほぼ横ばい。関東の89.2%に対し、東北が53.0%と地域格差が目立った。 利用率は、関東のほか近畿(84.0%)、東海(83.4%)、九州(83.2%)、北陸(82.9%)と5地域が80%以上となった。ただし、増減率では関東が1.3ポイント減で前年割れ。東京都は0.6ポイント増の92.1%に上昇していることから、近隣県が振るわなかったようだ。 大都市圏を比較すると、大阪府は87.4%で高稼働とはいえ、2カ月連続の減少。他の宿泊形態や施設タイプに需要が流れた可能性がある。2月の客室利用率83.3%大阪が2カ月連続マイナス国際クルーズ港形成、官民で加速佐世保や八代など 大手船会社と協定土交通省が進める官民連携による国際クルーズ拠点形成の動きが具体化してきた。熊本県は八代港に関してロイヤル・カリビアン・クルーズ(RCI)と2月8日に、長崎県佐世保市は佐世保港に関してカーニバル・コーポレーションと3月3日にそれぞれ協定を結んだ。両港とも、船会社が旅客ターミナルビルの整備に投資する代わりに、寄港に際する岸壁の利用予約を他社より早くできる優先権を得られる。 国際クルーズ拠点港は、RCI との整備計画を構想する鹿児島港が2月27日に新たに選定され、全国7港が計画を進めている。 佐世保港は大幅な寄港回数の増加を見込む。コスタクルーズやプリンセス・クルーズなど傘下に持つカーニバルの寄港は17年に全体の84回のうち7回にすぎないが、24年に395回のうち300回を目指す。現在は最大10万トン級の客船を受け入れるが、市が16万トン級に対応する岸壁などを整備し、カーニバルは国際旅客ターミナルビル新設に着手する。20年の供用開始を予定する。 佐世保市みなと整備課は、「安定的に受け入れられることで長期的視点で港振興に取り組める」と利点を説明。「世界的に知名度のある船会社の協力で、港の知名度向上にもつながる」と話す。 八代港は現在最大16万トン級を受け入れているが、22万トン級に対応する岸壁を整備する。昨年の寄港回数66回のうちRCI が59回でほとんどを占めていることから、20年の100回、30年までの200回の寄港回数目標にもRCI の寄港が大きく寄与する。 RCI は旅客ターミナルのみならず、地元の魅力を発信する集客施設を含めたおもてなしゾーン整備にも投資する。クルーズ客以外の一般の観光客を呼び込める港を目指す。国(團祥太郎)●全国のホテル客室利用率●月別平均客室利用率●2月の地域別客室利用率資料:全日本シティホテル連盟 ※調査は216ホテルを対象に行い、127ホテルが回答90806070(%)北海道78.5%(-2.4pt)北陸82.9%(+8.1pt)東北53.0%(-8.1pt)近畿84.0%(+0.1pt)関東中国 89.2%(-1.3pt)75.1%(+9.1pt)甲信越69.5%(-0.5pt)四国60.6%(-16.8pt)東海83.4%(+2.9pt)九州83.2%(+4.4pt)東京都92.1%(+0.6pt)大阪府87.4%(-2.9pt)国際クルーズ拠点整備が進む佐世保市。東アジア発着クルーズの拠点港を目指す83.8%80.4% 80.2%83.6%86.1% 84.3% 83.3%87.1%72.8%87.2%81.0%85.0%5月 7月 8月 12月2017年18年3月 4月 6月 9月 10月 11月 1月 2月