ブックタイトルSingapore_2018

概要

Singapore_2018

三田国際学園中学校・高等学校三田国際学園中学校・高等学校は15年の共学化に合わせてシンガポール研修を開始。アジア太平洋の中高生が集う自然科学、社会課題両分野のアイデアコンテスト「グローバル・リンク・シンガポール」に参加している。学びをアウトプットする場へ1 英語で科学アイデアを発表する生徒　2 参加した各国の生徒による交流会　3 市内を散策。多文化の趣を肌で感じる　シンガポールを選んだ理由は、グローバル・リンク・シンガポールの存在のほか、良好な治安や衛生環境により安心して生徒を送り込めることだ。理系コース全員が参加する夏の必修行事として実施し、17年は19人、18年は15人が参加した。　研究発表の場では、参観者からの鋭い質問も飛び交い、英語で対応するのは簡単ではなく大きなプレッシャーだ。しかし、発表を終えた生徒は強い達成感を感じ、「できる」という強い肯定感と自信が芽生えるようだ。帰国後は日々の勉学や生活への向き合い方がより前向きになり、語学の学習意欲も高まる傾向が見られることも学校側として喜ばしい点といえる。「グローバル・リンク・シンガポール」実行委員会 日本事務局　URL：www.jtbbwt.com/gsl/教頭（学習・進路指導部長）田中潤さん生徒の成長ぶりが目覚ましいSchool Excursion Schedule1日目2日目朝 羽田空港集合、出発午後 シンガポール・チャンギ空港着市内見学午前 市内見学午後 シンガポール国立大学のキャンパスツアーグローバル・リンク・シンガポール「ポスターセッション」各国参加者との国際交流会午前 グローバル・リンク・シンガポール「ポスターセッション」審査午後 「ポスターセッション」審査と表彰式夜 フェアウェルディナー　午前 朝食後、ホテルを出発　　　日中 セントーサ島内で班別自主研修夜 チャンギ空港から夜便で日本へ朝 羽田空港着解散3日目4日目5日目　田国際学園高校は共学制で高校に入学した生徒が2年生に進級した17年から、修学旅行の一環として、理系コースの生徒によるシンガポール研修を実施している。同コースには、先端理系の国公私立大学や医歯薬獣医系の大学を目指す生徒が在籍し、研究者としての素養を培う「基礎研究」に取り組んでいる。　その一方で、同校では学びのインプットだけでなくアウトプットも重視している。その一環でアジアのトップクラスの生徒たちが集まる場で、英語で日ごろの研究成果をプレゼンテーションできるグローバル・リンク・シンガポールを活用することにした。参加する科学をテーマにしたポス1 教育旅行のケーススタディーターセッションでは、参観者の質問に対して臨機応変に対応する能力も問われ、語学力とプレゼンテーション能力の両面を鍛えられると効果を実感している。　これ以外の場面でも、大学生との交流や、生徒だけで行う班別行動が組み込まれており、英語力やコミュニケーション能力を鍛えることになる。市内見学としてリトルインディアやチャイナタウンなど多民族国家を象徴する場所も訪問し、多民族が共生する歴史と共生への取り組みを体感するきっかけになっているという。多様性を尊重する姿勢が学べることも、シンガポール研修の重要な意義となっている。三シンガポール海外研修日程1 2305Case Study