ブックタイトルPUG190422

概要

PUG190422

お店からのメッセージをイラストとともに手書きしたA 型看板を店前に置きます。ポイントは「スタッフの温もりと季節感が感じられる」こと。スタッフが作った旅行川柳や、いち押しツアーの魅力などが書かれていれば、入店のハードルが下がり、カウンターでのお客さまとの話題づくりにも役立ちます。内容を毎日変えられればさらにグッド。ウェイティングチケットに印刷されている呼び出し番号を使って、抽選を行います。カウンターでウェイティングチケットをお客さまに提示してもらい、その場で抽選。プレゼントはチープなものでもよいのでちょっと夏気分になる小物がおすすめ。プレゼントをもらったお客さまは購入の意欲が高まるという心理があります。1 ～ 3等ぐらいまで用意し、必ず当たるようにするのも一案です。時々BGM に重ねて、空港の搭乗案内や機内案内を流すと、旅行気分がぐんと高まります。“Attention, please. ABC Airlinesfl ight 6789 to OAHU will begin boarding.”というように、外国語なら耳障りになりませんし、雰囲気もグッド。さまざまな言語で多方面の案内をランダムに流せば、お客さまも飽きません。実際に空港や機内で録音したものであれば、リアル感が出てベターです。店舗の閲覧スペースを「プチカフェ」として提供してみるのはどうでしょう。提供するのは缶入りドリンクでOK。海の家にあるような氷を敷き詰めたクーラーボックスから、お客さまが自分で取り出すスタイルで、人手をかけずに夏の演出も兼ねることができます。無料にするよりも料金箱に100円を入れるほうが、「店内に滞在する正当な理由」ができるので利用度が高まります。どこも同じような商品カテゴリー＆価格帯を扱っている旅行店舗に来てもらう一つの方法が、「インスタ映えする店」。店前に張りぼてのパームツリーを作り、そこにビーチリゾートのパンフレットをずらりと並べるなど、強力なアイキャッチを作ります。そして、店舗の中もインスタ映えするディスプレイを用意。たとえば、天井一面に無数のイルカの風船を浮かべるなど、店舗の外からもわかるようにしておくことがポイントです。演出のコンセプトは「本気で差別化」。他の旅行店舗のみならず、OTA（オンライン旅行会社）とも他の業種とも違う独自性・話題性を打ち出してみましょう。文／黒須靖史（ステージアップ代表取締役）?iStock.com?/ karandaevパワーアップガイド 2019 6 夏