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概要

PUG190422

軽自動車にも装備され始めた運転デバイス運転支援デバイスを積極的に活用しよう文/金子浩久(モータリングライター) 運転支援デバイスを装備するクルマが急速に増えてきている。軽自動車にも装備され始め、今後は急速に増えるだろう。レンタカーでも積極的に利用したい。 運転支援デバイスとは何か。文字どおり、ドライバーの運転を助けてくれて、その結果として事故を未然に防ぎ、省エネに貢献し、ドライバーの負担を減らす機能だ。代表的なものでは、アダプティブクルーズコントロール(ACC)やレーンキーピングアシスト(LKAS)などが挙げられる。 ACC は、あらかじめ設定した車間距離を維持したまま、前のクルマに追従する機能だ。最高速度も任意に設定できる。高速道路や自動車専用道などで、アクセルペダルの踏み込み具合を微調整して車間距離を保つ必要がなくなるので、疲れが減る。前のクルマに近付きすぎることもなくなるので、昨今、問題となっている“あおり運転”の疑いをかけられることもない。 LKAS は、走行中の車線からはみ出しそうになると、クルマがハンドルを回して、元に戻してくれる。僕らも、時として意図せずに運転中に脇見をしてしまったり、眠気に襲われてしまったりすることがある。そういう時に、クルマが車線からはみ出しかけてヒヤリとした経験はドライバーならば誰でも持っているだろう。運が悪ければ、事故を起こしてしまう。LKAS は、そうなる手前のところでクルマが自動的にハンドルを切ってくれて、未然に逸脱を防いでくれる。 ACC もLKAS もまだ新しい機能で、教習所などでもまだ積極的には教えられていないから、自分が購入したクルマに付いていても使ったことのない人が少なくないと聞いたこともある。実に、もったいない話だと思う。 いずれも、ハンドル上やその周辺にあるスイッチを操作してON にしないと機能しない。レンタカーに装備されていたら手順どおりに操作してON にする。難しくはないが、走り出す前にスタッフに確認しておくとよい。どちらも長距離になればなるほど効力を発揮するから、ぜひ使用をおすすめする。 また、ACC やLKAS などはクルマが一時的に運転操作を行ってくれるが、それはあくまでも“支援”なので、ドライバーはその様子を監視し、すぐに運転に戻る義務がある。ここが、まだ実現していない完全な自動運転との違いだ。しかし、不確かでミスを犯す人間の運転をサポートし、負担を部分的に肩代わりしてくれる画期的な機能なので、積極的に使っていきたい。その意義の大きさからレンタカーでも変わらない。写真提供/ハワイ州観光局パワーアップガイド 2019 20 夏