ブックタイトルPUG190422

概要

PUG190422

　海外旅行の元気はどうやら本物だ。日本人出国者数は16年から3年連続で前年を上回り、18年は6％も増加し1900万人台まであと数万人に迫った。今年に入ってからも増加ペースは続いており、2月は10％増と昨年10月以降の5カ月間で3回目となる2桁増を記録した。　こうした増加基調に加え、今年はGW や年末の曜日配列も海外旅行に味方しそうだ。特にGWは改元がらみの10連休となり、世間の旅行ムードは最高潮。昨年12月の時点ですでにJTBは海外旅行の予約人数が前年同期比3倍、1月初旬の段階で日本旅行は約4倍、エイチ・アイ・エス（HIS）も3倍超という盛り上がり。増加ペースはGW 本番が近づくに連れて落ち着いてきたが、それでも日本旅行は3月時点でも2倍超と好調に推移した。　あまりの盛り上がりのため少々出遅れてしまった人や混雑や旅行代金の高騰を避けようという人は、夏休みにターゲットを切り替えると考えられ、玉突き効果から旅行需要の活況が期待できる。　さらに年末から20年の年始に関しても、12月28日から1月5日まで9連休とする企業が多いものと考えられる。つまり今年はGW、夏休み、年末年始と稼ぎ時がいずれも好条件に恵まれている。旅行会社にとって、この商機を逃す手はない。　10連休とあってGW の人気方面はヨーロッパなどのロング方面だが、絶対数が多いのはやはり近場の台湾、韓国、定番デスティネーションのハワイだ。HISが発表した海外旅行目的地ランキングでは、ハワイ（ホノルル）が総合予約者数のナンバーワンで、台湾（台北）が2位。韓国はソウルが自由旅行予約者数で2位、釜山もパッケージツアー予約者数の4位に食い込んでいる。　ハワイ（ホノルル）は、自由旅行予約者数、パッケージツアー予約者数でも堂々の1位。GWの10連休という特別なシチュエーションのもとでも、存在感の大きさをあらためて見せつけた。また夏休みの重要な需要層であるファミリー旅行者にとって、ハワイは最も人気の高いデスティネーションの一つでもある。その意味でも、今年はGW から夏休みにかけて、ハワイがより大きな存在感を発揮することになりそうだ。　今年のハワイ最大の話題が全日空（NH）による成田／ホノルル線へのA380型機の投入だ。5月24日から1機目を投入して週3便を運航し、7月1日には2機目を投入し週10便に拡大する予定だ。座席数はエコノミー383席、プレミアムエコノミー73席、ここ数年活気が出てきた海外旅行だが、今年はゴールデンウイーク（GW）の10連休をはじめ、曜日配列が味方し、ますます好調ムード。なかでもA380型の就航もあって話題豊富なハワイは要注目だ。海外旅行販売はこれからが本番GWの盛り上がりを夏に持ち込もう接客トークに生かせる話題性?iStock.com?/ FloWBoパワーアップガイド 2019 2 夏