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概要

PUG180430

 ハワイ・ツーリズム・オーソリティ(HTA)の統計によると、ハワイを訪れる日本人旅行者数は16年に前年比0.4%増の148万7979人で3年ぶりのプラス成長に転換し、直行便の開設や増便などが進んだ17年は5.4%増の156万8609人とさらに拡大して150万人台への復帰を果たした。特に注目したいのはハワイ島の躍進だ。訪問者数は31.1%増、ハワイ島のみの滞在者は79.4%増と顕著な伸び。7年ぶりに日本航空(JL)の成田/コナ線が再開したことの好影響がうかがえる。ハワイ島は観光素材や宿泊施設が充実しており、直行便を追い風にさらなる販売拡大が見込めそうだ。 今夏のハワイ旅行の販売もおおむね好調な出足を見せている。エイチ・アイ・エス(HIS)は、昨年より早めに商品造成や広告展開を進めたことで夏の需要獲得に奏功しているといい、日系キャリア利用のパッケージツアーがファミリー層を中心に前年より2割増で推移している。JTB も「ルックJTB」の夏のファミリー向け商品を強化し、早期に投入したことで、7 ~ 9月の予約人数が前年同期比約10%増と好調な滑り出しだ。通年設定のハワイ商品にも子供半額・幼児100円コースを展開し、2カ月前倒しで販売。早めに希望どおりのフライトやホテルを確保したい顧客ニーズにマッチしたと見ている。 ハワイは有力方面だけに競争激化の一端もうかがえる。近畿日本ツーリスト(KNT)は売り出し後の状況について、燃油サーチャージ高騰や為替変動により旅行単価が上昇し、昨年に比べると厳しい傾向としている。ただし、主力層のファミリーやハネムーン以外に、提案型商品のラインナップを強化してシニア層の取り込みも強める方針だ。 一方、日本旅行は年初に発売したことで燃油サーチャージ高騰を回避でき、7 ~ 9月の予約人数は前年並みだが、売上高はプラスで推移。客層はファミリーやハネムーンが伸びているという。 しのぎを削る各社だが、共同でハワイ旅行を盛り上げる動きも見られる。4月からJTB やHIS、KNT、日旅を含む主要7社による「ハワイ島イブニングシャトル」の共同運行がスタートした。直行便就航で増えた旅行者の利便性を図ることが目的だ。旅行会社による共同運行はハワイ初の試み。 シャトルバスは6つのホテルと3つのショッピングモールを結び、15時から22時30分まで3往復運行する。ツアー客の新たな足として早くも活躍中だ。ハワイ島の玄関口であるコナ国際空港追い風吹くハワイ航空路線の拡大や現地での旅行者受け入れサービスの充実により、ハワイ旅行の販売機運が以前に増して高まっている。なかでも直行便効果でハワイ島への需要が拡大。今後もさらなる伸びが期待できる。12564マウナケアビーチホテルハプナ・ビーチリゾートフェアモント・オーキッドヒルトン・ワイコロア・ビレッジクイーンズ・マーケットプレイスキングス・ショップスザ・ショップス・アット・マウナラニワイコロアビーチ・マリオット・リゾート&スパマウナ・ラニ・ベイホテル&バンガローズ●ハワイ島イブニングシャトル 運行ルート37 98写真提供/ハワイ州観光局19※番号は停車順7