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概要

PUG180430

ciStockphoto.com/juliaart※1:空席の状況にもよる ※2:和食のチョイスも可能上/JLのB777-200ER型のビジネスクラス下/ NHの機内食の一例。5月にはポリネシアンチキンバーべキューオレンジ風味が楽しめる上級クラスが進化、機内食に方面特有の演出 航空券の販売が付帯サービスを含めた販売へと変わろうとするなか、今後は航空会社の多様化するサービスについて知ることがより大切になる。 ハワイ線を例にとると、機内サービスは大きく変わりつつある。以前は出張者の多い路線に比べると座席は見劣りしたものだが、今やビジネスクラスではフルフラットシートが標準仕様となった。 東京(成田、羽田)発ホノルルおよびコナ線の場合、日本航空(JL)は成田線にB777-200ER 型またはB767-300ER 型を導入。座席の配列は異なるが、どちらも半個室の空間にフルフラットシートを設定している。全日空(NH)は成田発と羽田発の機材を最新のB787-9型に統一。ビジネスクラスには、前後互い違いに座席を配置することでプライバシー性を高めるスタッガード型のフルフラットシートを設定している。JL、NH ともに全便の全席から直接の通路アクセスが可能なこともメリットだ。ハワイアン航空(HA)、デルタ航空(DL)、ユナイテッド航空(UA)、大韓航空(KE)も、ビジネスクラスにフルフラット仕様の座席を設定する。 エコノミークラスも人間工学に基づいた薄型シートが各社の定番に。中でもJL は、英スカイトラックスが15年および17年に世界一と認定したシート「スカイワイダー」を設定。足元のスペースは従来比で最大約10㎝広い。またB777-200ER 型では3-4-2の座席配列を採用。同行者の数に合わせて最適の位置に座れるよう工夫する(※1)。 ひとつ上の快適さを提供するプレミアムエコノミーは、JLがB777-200ER型に、またNHは全便に設定。エコノミークラスに比べて、シートピッチもシート幅も広い快適なシートに座れる。また両社では、プレミアムエコノミーの旅客にも空港のラウンジが無料で利用できる特典が付く。 なお、ファーストクラスはUA とKE に設定がある。加えて、JL はお盆などに欧米線のB777-300ER 型を成田発の1便に投入して、ファーストクラスの販売を行うことがある。 ソフト面のサービスも独特だ。たとえばNH は各クラスの機内食の洋食メニューにハワイアンメニューを用意(※2)。機内BGM はハワイアンミュージック、搭乗記念の写真撮影サービスもある。HA はハワイをモチーフにした制服姿の客室乗務員が出迎え、機内に入った瞬間からハワイを体感できる。また、ワインはハワイで唯一のマスター・ソムリエが厳選する。 今後の大きな話題は、NH が19年春、ハワイ線に総2階建てのA380型を導入すること。日本の航空会社初となるこの超大型機に、どんなサービスが導入されるのか注目が集まる。文/中西克吉(航空ライター)知っておきたい多様化する航空サービス6