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概要

KOREA_190923

12 (年)(千人)人数前年比※1~7 月4000 30300020001000020100-10-20-30(%)13 14 15 16 17 18 193,5187.0-21.9-17.0-19.425.00.627.6 25.52,7472,2801,8372,2972,3112,9481,928●訪韓日本人の推移資料:韓国観光公社見通しでは、7月15日~8月31日の韓国への旅行者数を5.1%増の37万1000人と推計した。またエイチ・アイ・エス(HIS)は19年10月期第3四半期(5 ~7月)の送客数を前年同期から15.7%伸ばし、2桁成長を維持している。 気がかりなのは日韓線の座席供給量の減少による影響だ。訪日韓国人の減少を受けて韓国航空会社の路線運休や減便が始まっている。大韓航空(KE)は9月16日以降、日韓間の複数路線を運休・減便することを発表。関西/釜山線のほか、旭川・小松・鹿児島/仁川線を運休予定であるなど、地方路線を中心に供給量の調整に踏み切った。KEに先立ち多くのローコストキャリア(LCC)が運休・減便を決めており、日韓線の供給量の大幅な縮小は避けられない。 もちろん、なかには訪日需要8割・訪韓需要2割といったバランスで運航していた航空会社もあり、運休・減便のダメージがすべて日本人旅行者に向くわけではない。ただ、空の便は旅行需要を左右する基盤。たとえば、成田の場合、7月の韓国線の発着回数は前年同月比21%増で、旅客数の14%増を上回っており、供給増が旅客増を呼び込んでいるともいえるからだ。JATA が8月に実施した旅行 韓国を訪れる日本人渡航者数は18年まで3年連続でプラス成長となった。日本と韓国の間には政治・経済面で逆風が吹き始めているが、今年も前半を好調のまま折り返した。 韓国観光公社(KTO)によると、最新の7月の統計で訪韓日本人は前年同月比19.2%増の27万4830人で、1~7月の累計でも前年同期比25.5%増の192万8516人となった。海外旅行先として衰えない人気を示している。たとえば、成田空港の7月の路線別輸送実績を見ると、韓国線の旅客数は14%増の18万2000人。国際線の平均値である4%増を大きく上回っている。 今夏の海外旅行商戦でも、出足は韓国の人気が健在だった。JATA(日本旅行業協会)が行った旅行会社担当者による夏休み人気旅行先ランキングでは、昨年の4位から順位を落としたものの7位を確保。JTBが7月上旬にまとめた夏休み旅行動向訪韓日本人旅行者は今年、7 月まで順調に伸びてきた。日韓航空路線の見直しに伴う懸念はあるものの、韓国人気は根強い。特にK-POP をはじめとするエンターテインメント素材は韓国観光公社(KTO)も力を入れており、向かい風に立ち向かう有力な観光素材でもある。韓国の持つ底力エンタメ素材に注目演劇がより充実需要根強いファン層を取り込む132 TRAVEL JOURNAL 2019.9.23