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概要

GPR1910

1 23イスが本社のゲートグループの日本法人であるゲートグルメジャパンは、機内食の調製・搭載等の事業を展開している。香港出身のウォングさんは、今年4月に成田を主要拠点とするゲートグルメジャパンへ配属となり、ここでEHS(EnvironmentHealth Safety)の任に当たる。EHSとは、環境、健康・衛生、安全を一体的に管理すること。厨房から空港制限区域に至る作業現場では各所に労働災害の危険が潜む。滑りやすい厨房の床、食器洗浄機の熱湯、機内搬入時のカートの転倒や車両操作中の転落などのリスクを監視し、事故を未然に防ぐのがウォングさんの仕事だ。「作業の手順がきちんと守られているかをモニターし、問題があればチームで話し合って改善します」。 ゲートグループにおけるEHSのルールづくりにも関わるウォングさんは、特に空港制限エリアに関して深い知識を持つ。成田空港でもその安全向上のため、現場のドライバーも交え、月に一度話し合う安全管理プログラムのリーダーも務める。 ウォングさんが貫くのは現場主義。毎日現場に向かい、スタッフに気さくに話しかける。「業務安全で一番大事なのはコミュニケーション。普段からの会話なしに、命令しただけでは誰も耳を貸してくれません」。現場ではどうしても効率優先になりがちなため、声をかけないと気が付かない危険も潜んでいるという。約300人のスタッフの半数は外国籍のため、英語を話すウォングさんとは会話がしやすい。一方で日本語にも、アプリを活用するなどで器用に対応している。 香港の大学生時代にゲートグルメで働いたことをきっかけに、安全衛生や安全管理に興味を持ち、その分野の専門家になった。「コンプライアンスなどが日々変わっていく分野で、飽きることがない、エキサイティングな仕事です」と笑う。 日々現場に足を運び、スタッフが使う道具類が適正かどうかにも目を配る。黒くて重い安全靴も「若い人が増えているので、もっとお洒落で履き心地の良い靴に変えていきたい」と、目線を常にスタッフの安全と働きやすさに注いでいる。成田国際空港株式会社広報部No.193 隔月刊『GREEN PORT REPORT』 〒282-8601 成田市成田国際空港内NAAビル FAX?0476-34-5030 Mail?kouhou@naa.jp URL?https://www.naa.jp/ジョバニー・ウォング(Jovany Wong)さんゲートグルメジャパン労働安全衛生スーパーバイザー リスク&コンプライアンス空港を支えるプロフェッショナルPerson of作業手順の管理で事故を未然に防止ス大事なのはコミュニケーション1 ナイフ類はバーコードで厳重に管理 2 ケータリングカーのドライバーとの連携も密に 3 機内食の調製でも安全管理は重要