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概要

GPR1910

識者から成田空港へのエール1 問い合わせシート 2 保安検査場コミュニケーション支援ボード3 空港予習冊子「なりたくうこうから りょこうへいこう!」 る方などのご協力をいただき、「問い合わせシート」「保安検査場コミュニケーション支援ボード」「空港予習冊子『なりたくうこうから りょこうへいこう!』」の3つのコミュニケーションツールを制作しました。 問い合わせシートと保安検査場コミュニケーション支援ボードは、日・英・中・韓の4カ国語に対応し、空港施設や交通アクセスおよび、保安検査場においての案内を、ピクトグラムの指さしなどによってできるようにしました。また、空港予習冊子は、お子さま(特に、発達障害や知的障害の特性のある方)が、鉄道やバスなどで空港に到着してから搭乗・降機するまでの全行程の事前学習ができる冊子となっております。 このうち、問い合わせシートと空港予習冊子は成田空港内の全てのご案内カウンターに置いているほか、成田空港のWEBサイト(https://www.narita-airport.jp/jp)からもダウンロードできますので、ぜひご活用ください。 「耳が聞こえないので言語でのコミュニケーションが難しい」「こどもに発達障害があるので空港の複雑な行程をこなせるか不安」など、空港を利用するお客さまにはさまざまな不安があります。そこで、空の旅への不安を軽減するために、障害のあ 成田空港は10月27日よりA滑走路の運用時間が1時間延長されて24時までとなり、新たな一歩を歩み始めます。さらにB滑走路の先生と一緒に欧州の空港視察に出かけました。約30年もの時間をかけて住民との対話を継続して実現したミュンヘン空港を見て、成田空港もこうでなくてはと話していたのが記憶にあります。 その後、成田空港は「共生」をキーワードに、地域との対話により、今や年間50万回を目指して空港機能の拡充をしようとしています。このように、成田空港は地域との共生・共栄については世界をリードする先進空港になったと言え、この礎は賢人山本雄二郎先生が築いたといっても過言ではないでしょう。山本先生がご逝去されて10年が過ぎようとしていますが、この賢人の存在を忘れないでください。 成田空港近くにある航空科学博物館に隣接して「空と大地の歴史館」があります。激しい空港闘争を経て現在に至る苦難の歴史が展山本雄二郎先生です。先生は1991年に始まったシンポジウム、これに続く円卓会議に参画され、その後に発足した共生委員会では代表委員として表舞台を仕切る一方、裏では反対派の方々と時には酒を酌み交わしながら根気強く融和を進めていきました。山本先生は正に国、空港公団(当時)、反対同盟、自治体間の膠着状態の解きほぐしに尽力された賢人と言えましょう。 シンポジウム開催3年前の1988年に、山本いんどう・ゆういち●空港コンサルタント会社に勤務し、国内外の数多くの空港計画に携わった後、現職に従事。エアポートビジネス・国際開発論を担当。Profile延伸、3本目の滑走路整備についても準備が進められています。これは空港周辺の地域住民をはじめとする関係者の協力と理解なくして実現できるものではありません。 成田空港は建設時より、住民を巻き込んだ激しい反対闘争が展開されました。未だにすべてが解決しているわけではありませんが、運用時間の延長は開港以来の出来事であり、3本目の滑走路整備の目途をつけたことは、国、NAA、地域住民、自治体の皆様の不断の努力の賜物だと思います。 その中で思い起こされるのが一人の賢人、示されており、国が進める事業と地域の在り方を考えるうえで教訓となる資料を数多く見ることができます。東京駅から直行バスも運行されていますので、皆さんも是非一度足をお運び頂き、関係者の皆様の努力と賢人の足跡をなぞってみてください。ある賢者の足跡?「共生」に捧げた半生?引頭雄一(関西外国語大学外国語学部教授)【】UD対応の向上へコミュニケーションを3つのツールで支援12 3Oct. 2019 7