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概要

GPR1908

左/ターミナル内を自律走行して巡回警備と立哨警備を実施 右/点検用アームでゴミ箱内などのチェックも可能 今回導入した警備ロボット「セコムロボットX2(エックス ツー)」は、レーザーセンサーにより自己の位置を特定しながら敷地内の巡回ルートを完全自律走行(自動巡回・障害物回避)し、搭載したカメラによりさまざまな場所で画像監視を行う。巡回後は定められた立哨ポイントで停止して、周囲の状況を監視する。 ロボットの上部には、熱画像センサーと金属探知機を内蔵したアームが搭載されており、巡回中に発見した長時間放置されているスーツケースや段ボール箱を金属探知機で調べるほか、ルート上に置かれたゴミ箱にタバコのポイ捨て等による熱源がないかを点検することができる。また、緊急時にはロボットに装着したマイクとスピーカーを介してお客さまと監視室との遠隔通話も可能となっている。 導入するのは第1ターミナルと第2ターミナルで、9月まではそれぞれ1台、10月からはそれぞれ2台が稼働。昼間は制限区域の到着動線を、夜間は一般区域を中心に、館内の巡回や定点監視業務に当たる。両ターミナルの警備はこれまでもセコムの常駐警備員が担当してきたが、これからは人とロボットの力を融合させて、より高度で効率的な館内警備が行われていくことになる。ちなみに、ターミナル巡回警備に自律走行型巡回監視ロボットを導入するのは、成田空港が国内の空港では初めて。 成田空港では、来年夏の東京2020オリンピック・パラリンピックの開催時には、現在よりもさらに多くのお客さまをお迎えすることが見込まれるが、それに先立って、人による警備に加えて、カメラやセンサー等を搭載したロボットを導入することで、館内警備のさらなる強化と高度化を図る。今後も、警備の機械化により警備員の生産性を向上させることで、成田空港における警備をより効果的かつ効率的に行っていく。 ちなみに成田空港では、デジタル化や最先端技術の活用によりイノベーションを推進し、経営資源配分の効率化や新たな付加価値の提供を行い、アジアのリーディングエアポートを目指している。2019?2021年度の中期経営計画においても、「イノベーションの推進による生産性革命」として、デジタル技術を活用した生産性の向上を図っていくことを掲げ、この一環として今回導入した警備ロボットのほかにも、誘導ロボット、トイレ清掃ロボット、サイネージロボットなどの導入を検討している。ターミナル巡回警備に警備ロボット導入より高度で効率的な館内警備を実現成田空港では6月3日から旅客ターミナルの巡回警備の一部に、最新の自律走行型巡回監視ロボットを導入した。これまで警備員の目で実施していた巡回監視業務にロボットのカメラを通じた画像監視等が加わることで、より高度で効率的な館内警備を実現する。Aug. 2019 3ZOOM UP! 1