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概要

GPR1906

識者から成田空港へのエールリニューアルした横型タイプの1台は3月28日から第1ターミナル中央ビル4階南側で先行供用。全ターミナルで新たに計64台を順次供用開始く便利になります。 infotouchは2017年10月から第1ターミナルで4台を運用してきましたが、お客さまからのご意見や操作ログの分析、ユニバーサルデザインの観点からの有識者・当事者評価を反映してリニューアル。設置場所も、多くのお客さまが情報を必要とされるターミナル入り口付近、乗り継ぎ検査場、動線の分岐点に、全ターミナル合計で新たに64台を設置します。 従来の縦型タイプに加えて横型のタイプを開発。車いすをご利用のお客さまも操作しやすい形状としたほか、館内マップや操作ボタンの配色・デザインを見直すことで、より直感的に必要な情報にアクセスすることが可能になりました。 infotouchは主な機能として、フライト、店舗等の各種施設、交通アクセス情報の提供をはじめ、高精度屋内デジタルマップによる館内ナビゲーション、テレビ電話(案内スタッフとの通話)、音声による検索機能、検索結果のモバイル転送機能などを備えています。 多言語対応で、日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、インドネシア語、タイ語、フランス語、スペイン語の9言語(一部機能は4言語)で利用できるようになっています。 お客さまが必要とするあらゆる情報を1台の端末でご案内できる、次世代双方向型デジタルサイネージ「infotouch」(インフォタッチ)がこのほどリニューアル、設置台数も大幅に増えて、さらに使いやす 空港を利用する多くの人にとっては、搭乗しようとするフライトが定刻通り飛ぶかどうかが最も気になるポイントと言っても過言ではないだろう。乗り遅れないように早めに到のは当然であるが、社会貢献として建設や増設の整備概要を理解しやすい形で提示する必要もある。しかし、民営化・規制緩和の進展に伴い効率性追求が優先されるようになってきたために、収益性の高い領域への資源投入が重視され、地道な合意形成が軽視されがちである。そのような環境変化にもかかわらず、成田国際空港株式会社はこの歴史館を維持し続けている。入館料はもちろん無料であるので、商業ベースで運営することは当初から想定はされていない。 社会的責任(CSR)については法令遵守の観点から報告書を公刊する企業が多い。ウェブでもダウンロードできる点で扱いやすく、一定期間の活動記録としては有用であるが、時系列で把握するには限界がある。政府と地元の間でどのような変遷を経て対話が進められ、世界とのゲートウェイとして成長してきたのかを学ぶ上で、「空と大地の歴史館」のて知る上では、「成田空港 空と大地の歴史館」が大きな役割を果たしていると考えられる。成田国際空港株式会社と地元関係者が協力した結果、この歴史館が2011年6月に開館されるに至った。隣接する「航空科学博物館」は航空ファンや家族連れでにぎわう場所だが、この歴史館にこそ文字通り、空港と地元をつなぐ地域共生の魂が生き残っている。 交通やエネルギーなどの公益事業が本業において「ユニバーサルサービス」を提供するのむら・むねのり●関西学院大学大学院経済学研究科博士課程修了、博士(経済学)取得。1998年から現職。専攻分野は産業経済学、規制経済学、公益企業論。著書に『航空グローバル化と空港ビジネス』(同文舘出版)など。Profile着して、ショッピングや食事のほか、出張先のスケジュール確認や観光案内の検索で待ち時間を過ごしている。また、飛行機好きの人はガラス越しに写真を撮りながら楽しんでいる場合が多い。残念ながら空港建設の経緯や運営主体の組織、将来の拡張計画に関心を寄せる人はほとんどいない。成田国際空港の開港から既に41年が過ぎているため、当時の詳細を知っている人は少なくなってきた。 開港に至るまでの闘争やその後の地域における協議の実態については、多数の論文や著作が残っている。インフラ建設の政策決定プロセスがいかに重要であるかを現実問題とし存在価値は高い。近い将来、「空飛ぶ自動車」に加え宇宙船の機能を持った「スペースプレーン」が普及する可能性が高まってきた。これからの新たな技術と成田周辺の地域の発展に焦点をあてたコーナーができることも期待したい。空港建設と地域共生の歩み野村宗訓(関西学院大学経済学部教授)【】デジタルサイネージ「infotouch」をリニューアル増設N A R I T AA I R P O R Tv o l . 7Jun. 2019 7