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概要

GPR1904

1 23成田国際空港株式会社広報部No.190 隔月刊『GREEN PORT REPORT』 〒282-8601 成田市成田国際空港内NAAビル FAX?0476-34-5030 Mail?kouhou@naa.jp URL?https://www.naa.jp/岡おか 佑ゆうき紀さん国際空港上うわや屋株式会社 輸入業務第一部搬入1課空港を支えるTalentプロフェッショナルPerson of安全・迅速に時間管理と品質管理を両立1 外装のラベルやダメージの有無を1つずつチェックしていく 2 フォークリフトで荷捌きをサポート 3 社内外のシステムを駆使して貨物の動態を管理際航空貨物の取扱量は国内第1位、世界でも第5位を誇る成田空港。品目が多岐にわたる輸出入貨物の取り扱いを行うのが保税上屋会社。保税上屋は、税関手続きのため外国貨物の積卸し、運搬または一時的蔵置を行う場所である。その保税上屋会社の一つである国際空港上屋で入社2年目の岡さんは、その作業現場とオフィスで主に輸入業務に携わる。 輸入貨物のチェック作業では、携帯端末を片手に、貨物の外装に貼られているラベルの運送番号確認や貨物の個数、梱包の水濡れ・損傷等がないかなどダメージの確認もしていく。これらの作業を正確に行うことが、常にスピードを求められる航空貨物の取り扱いでは重要となる。 この業務は基本的に1人で1便を担当し、100トンを超えるような貨物量でもチェックミスによる誤搬入は許されない。岡さんは「チェックの際には“疑ってかかる”を基本姿勢として、作業の精度向上に努めています」と語る。 現場での1年間の業務経験を経て、現在は貨物代理店と現場の間に入る調整役として、業務の中心を担う。早く貨物を引き取りたいという貨物代理店側の気持ちも、時間に追われる現場の大変さも分かるだけに、“板ばさみ”の状態になることも少なくない。それでも岡さんは、「安全・確実・迅速」をモットーに、輸入貨物の取り扱いでは老舗企業である同社のブランドイメージを背負って、サービス品質の向上を図っている。 そのため、関係者とのコミュニケーションは不可欠である。学生時代に打ち込んだバスケットボールの経験を活かし、「状況を冷静に見渡し、周囲への声掛けをしっかり行うように心掛けています」。スケジュール管理と作業品質を両立させることの大変さに日々追われながらも、「人員配置などにも工夫し、現場とオフィスがうまく連携して、何とか所定の時間までに作業を終えることができた時には、大きな達成感を感じます」。 こういった岡さんたちの努力が、日本の物流を最前線で支えている。国老舗企業のブランドも背に