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概要

GPR1812

1 23成田国際空港株式会社広報部No.188 隔月刊『GREEN PORT REPORT』 〒282-8601 成田市成田国際空港内NAAビル FAX?0476-34-5030 Mail?kouhou@naa.jp URL?https://www.naa.jp/伊いとう藤由ゆか佳さん一般財団法人 成田国際空港振興協会 公益推進部公益推進課空港を支えるTalentプロフェッショナルPerson of日本と成田空港のファンづくりに貢献1 冑や日本人形などの飾り付けも 2 甲冑の着付けは1組につき15分ほどのプログラム 3 第1ターミナルは第5サテライトで実施中1・第2ターミナルには、乗り継ぎや出発までの待ち時間に楽しめる“日本文化の体験コーナー”が常設されている。成田国際空港振興協会は、この企画および運営を行っている。浮世絵版画刷り、着物の着付け、甲冑・子供忍者の着装、折り紙制作などのプログラムを毎日無料で実施しており、約1年半ほど前にそのメンバーに加わった伊藤さんは、4~5人のチームでお客さまに対応している。 着物の着付けだけは外部のプロの手を借りるが、それ以外は自らの手でプログラムを提供する。伊藤さんは「お客さまに楽しんでいただくために、自分も楽しんで仕事をしています」と笑うが、休日には美術館を訪れて浮世絵の勉強をしたり、増加する中国系のお客さま対応のために中国語の習得に取り組んだりと、日々の努力を重ねる。 日本文化に興味を持つ外国人は増えており、かなり専門的な質問をされることもある。「お客さまは『この人なら答えてくれる』と期待して質問されておりますので、できる限りその思いに応えられるよう勉強は欠かせません」。 多くの外国のお客さまで賑わう日本文化の体験コーナーは、時間帯やプログラムによっては待ち時間が1時間以上となるほどの人気を集めている。 伊藤さんがやりがいを感じるのは、楽しく日本文化を体験していただいたお客さまから“ありがとう”と声をかけてもらえる瞬間だ。これまでで最もうれしかったのは、着物の着付けを体験した中国系のお客さまが、着物を着るのが子供のころからの夢だったと話してくださったこと。「それを聞いたとき、この仕事をしていて本当によかったと思いました」。 「乗り継ぎで成田空港に立ち寄った外国のお客さまが、日本文化の体験コーナーで日本に興味を持っていただき、『今度は日本に遊びに来よう』と思っていただけるのが一番です。そうやって日本文化が広がっていくことに一役買えていると思うと嬉しく感じます」。伊藤さんたちのたゆみない取り組みが日本のファンを増やし、“お客さまに選ばれる成田空港”を支えている。第「ありがとう」を通じて広がる国際交流