ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

GPR1812

●発着回数50万回の予測騒音コンターと内窓体験施設の位置図ルミサッシとなっており、外窓のみを閉めた場合の遮音量は25dBだが、内窓の樹脂製サッシも閉めると遮音量は35~40dB程度(内窓+外窓、ガラス厚はともに5㎜)になる。この内窓を開閉することによって、航空機騒音の変化(内窓の遮音効果)を体験することができる。 一方、空港北側にあたる成田市の「内窓効果体験住宅」は、県道161号線沿いの成田市西大須賀地区にある築23年の木造2階建て(約157㎡)の住宅であり、騒防法の第1種区域(NAA住宅防音工事の対象となるエリア)であるとともに、騒特法の現行防止地区(都市計画決定日以降、新たに住宅を建設する場合には自己防音が義務付けられるエリア)に該当する。当該住宅はNAAの防音工事助成により外部開口部を防音サッシに替える防音工事を実施済みであったことから、このほど壁や天井の防音工事と併せて内窓(樹脂製サッシ、ガラス厚5㎜)設置工事を実施したもの。 いずれの施設も、体験を希望される場合は事前予約(受付電話番号:0570-000-955 平日9~17時〔12月29日~1月3日を除く〕)にて受け付けている。 なお、内窓設置工事は、公益財団法人成田空港周辺地域共生財団(以下、共生財団)が事業主体となっている。工事に要する費用は、共生財団が定めた基本単価により助成を行い、標準的仕様の商品であれば居住者の自己負担は生じない。 また、今回の制度では、内窓を設置しようとする寝室に対して壁・天井の防音工事が省略されている場合には、当該寝室の壁・天井の補完工事も併せて行うことで内窓の設置効果を最大限発揮できるようにする。なお、補完工事の実施に当たっては限度額が設定されており、1人世帯で62万5000円、2人世帯で75万円、3人世帯で87万5000円、4人世帯以上で100万円(いずれも設計管理費は別途助成)となっている。 内窓設置事業の開始とともに、既存の住宅防音工事についても10月1日より充実を図っている。具体的には、①ペアガラスへの助成、②世帯の人数による防音工事限度額の柔軟化、③浴室・洗面所・トイレの外郭防音化の3つの項目を新たに加えた。 従来、防音工事ではNAAの独自仕様である「特殊防音サッシ+単板ガラス」ではなく、「市販防音サッシ+ペアガラス」を選択した場合は、ペアガラス代金と単板ガラス代金の差額分について自己負担となっていた。この制度を拡充し、「市販防音サッシ+ペアガラス」の組み合わせであっても「特殊防音サッシ+単板ガラス」の合計額を超えない範囲で助成することとした。 また、1人世帯の住宅であっても、複数の部屋があり、敷地外に居住するお子さんやお孫さんがいる場合は、2人世帯とみなすことで、防音工事の限度額の引き上げを可能とした。 さらに、従来の防音工事では浴室・洗面所・トイレ等について、室内からの入り口側の建具(戸など)を防音化する工事を行っていたが、これを、浴室・洗面所・トイレ等も外郭の防音工事をする方が室内の建具を防音化するよりも合理的と認められる場合には、限度額の範囲内で外郭の防音工事を可能とした。なお、今回対象となるエリアはA滑走路側の騒防法の第1種区域内であり、防音工事未実施の住宅が対象となり、防音工事実施済みの住宅については再助成時に適用となる。 内窓設置工事については、11月30日現在、62件の申請が寄せられている。NAAとしては、より多くの方々に本制度を活用いただけるよう周知活動や内窓効果の体験の推進に努めるとともに、運用時間変更に向け地域の皆様のご理解・ご協力を得ながら各種準備を着実に進めていく。既存の防音工事もさらに充実◇Lden62dBLden62dBLden66dBLden66dBLden66dB A滑走路B滑走路C滑走路Lden66dB Lden62dBLden62dB内窓効果体験住宅内窓効果体験ハウス空港敷地Dec. 2018 5