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概要

GPR1812

左/新たな施策で海外・国内への豊富な航空ネットワークを実現 右/リテール事業をはじめとする非航空系収入の拡大にも貢献 成田空港では2015年度から「成田ハブ化促進インセンティブ」を、2017年度からは「成田空港マーケティングインセンティブ」を導入して、航空ネットワークの拡大や既存路線の強化、旅客数・貨物量の拡大を図ってきた。その結果、就航都市数は2015年夏ダイヤ時点の117都市(海外100都市・国内17都市)から、2018年10月1日時点で139都市(海外119都市・国内20都市)へと、航空ネットワークの拡大をもたらした。しかし、このインセンティブは、2019年3月末で期限を迎えることから、激化する国際空港間競争に対応し、航空ネットワークを拡大するためハブ化促進インセンティブ制度を拡充することとした。 ハブ化促進インセンティブは、「国際線/国内線ネットワーク拡充割引」と「国際線/国内線増量割引」の計4つからなる割引制度(「国際線増量割引」は2013年度から導入済み)であり、「ネットワーク拡充割引」では新規ネットワークの拡充を、「増量割引」では主に既存路線の増便・機材大型化を図るものとなっている。割引対象のうち、2つの制度を併用することによって、「成田空港に新たに乗り入れる航空会社で、かつ、成田空港からの定期便がなかった都市への新規就航」の場合、最も大きな割引率が適用されて着陸料は1年間無料となり、2年目も一定の割合で着陸料が割引となっていた。 マーケティングインセンティブは、航空会社と連携し、旅客数と貨物量の維持・増加を図り、リテール売り上げなど非航空系収入の拡大を目指す国内空港初の試みとして導入した制度である。航空会社が実施するマーケティングやプロモーション活動、利用者の利便性向上等に向けた取り組みに対して、各社の成田空港における旅客数と貨物量の実績に応じて、マーケティング活動に要する費用の一部をNAAがサポートする。 この2つの制度は、ハブ化促進インセンティブで新規就航の誘致を、マーケティングインセンティブで既存路線と旅客数・貨物量の維持・増加を図る、まさに「車の“両輪”」ともいえる施策として成田空港の航空ネットワークの拡大に寄与している。着陸料が最大で「3年間無料」に 成田空港の2017年度の航空機発着回数は開港以来最高の25万2447回と年度として初めて25万航空会社へのインセンティブ制度を拡充朝出発の新規路線も積極的に誘致成田空港の航空ネットワークのさらなる拡大や既存路線の強化を促進するため、航空会社へのインセンティブ制度を2019年4月から拡充する。今回の制度では、出発便が少ない朝の時間帯での就航を優遇するほか、従来の割引率を拡大するなどの施策を取り入れている。2 Dec. 2018 ZOOM UP! 1