ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

GPR1810

1 23成田国際空港株式会社広報部No.187 隔月刊『GREEN PORT REPORT』 〒282-8601 成田市成田国際空港内NAAビル FAX?0476-34-5030 Mail?kouhou@naa.jp URL?https://www.naa.jp/渡わたなべ邊拓たくま磨さん東京空港交通株式会社ランプバス部成田ランプ課空港を支えるTalentプロフェッショナルPerson of一歩先を見極め繰り出す的確な判断1 配車業務はチーム内でのコミュニケーションが重要 2 GPSによる運行管理システムに指示を入力 3 日々、ドライバーとしての乗務も空機とターミナル間を繋ぎ、お客さまを運ぶランプバス。東京空港交通は、成田空港内のランプバスサービスの大半を担う。渡邊さんは、6年前にランプバスの運転手として入社。4年前からは、それぞれのランプバスに無線で行き先となる航空機を指示する配車業務も兼務している。 配車業務は3人のチームで行う。最終決定権を持つ“メイン”、航空会社との連絡業務を担当し判断材料を集めてメインに伝える“サブ”、バスの運行管理システムを担当する“GPS”の役割分担で、1回に4時間の任務に当たる。 航空管制をモデルに構築した配車業務には、高度な判断力と集中力が求められる。航空機の遅延や滑走路の変更、離着陸方向の変更などは日常茶飯事。それらに迅速な対応が求められるため、事前に配車計画を立てても都合よく動かない。集められる情報を総動員して、その都度の対応となる。 180人乗りの小型機でも3台のバスが必要。現有のランプバスは51台だが、必ずしも余裕があるわけではない。「航空会社からも旅客の皆さまからも『早くバスが来てほしい』と要望を受けますが、どこに最も早くバスが必要なのかを航空会社よりも一歩先を見極め、総合的に判断します」。 配車業務の傍ら、今もハンドルを握る渡邊さんは、我々の仕事は“エレベーターのようなもの”と例えて笑う。「待っていれば来るのが当たり前と思われていますし、乗ったことにさほど意識を持たない。ランプバスも、お客さまには『特に印象に残っていない』ぐらいがスムーズなサービスを提供できている理想の姿と心がけています」。 LCCや外国人旅客の増加などにより運行は増えており、気が休まる時が少ない。そんな忙しい毎日でも、「とにかく安全に、何事もなく当たり前に終われた日は、大きな達成感がありますね」。今後は自身が培った経験を後輩に伝えていくことにも意欲的だ。 今日も、航空機の円滑な運航は、“当たり前”の実現をサポートする、渡邊さんら一流のプロフェッショナルが支えている。航理想は“印象に残らない仕事”