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概要

GPR1810

保安体制強化でスマートセキュリティレーンにはCT 型のX 線検査装置を導入プロジェクターや液晶ディスプレイ等を活用した空間演出で、「おもてなしの心」を表現●X線検査装置(CT型) ●おもてなしの心の空間演出保安検査設備である「スマートセキュリティレーン」を導入する。従来の機器よりも長い保安レーンとすることで複数のお客さまが同時に手荷物を流すことが可能となり、検査効率が向上し、お客さまの待ち時間やストレスの軽減、取扱処理能力の向上(約1.5倍増)による混雑緩和につながる。このスマートセキュリティレーンは、2019年度末までに設置し、順次運用を開始する予定。 このほか、日々増加するサイバー脅威から空港事業を守るため、サイバーセキュリティ対策の強化を図る。 成田空港ではオリンピック閉会式翌日に一斉に帰国する選手・関係者の安全確保や、既存ターミナルの混雑緩和を図るため、臨時ターミナルを整備する。第2ターミナル本館南隣のJALオペレーションセンター1階と第2ターミナルバスゲートを活用して、第1ターミナル航空会社用に約2200㎡規模の施設を確保するとともに、第2ターミナル本館南側にある暫定国内線施設と内際乗継施設を活用して、第2ターミナル航空会社用に約1750㎡規模の施設を確保する。それぞれ、チェックインカウンターや保安検査場を暫定的に設置し、オリンピック閉会式の翌日から3日間(8月10~12日)運用する。 また、一斉に帰国する選手・関係者の大量の手荷物に対応するため、選手村において事前にチェックインを行い、そこで預けられた手荷物の保安検査・仕分け・一時保管を行う臨時手荷物集積所として、整備地区内の暫定貨物上屋を活用し、約9000㎡の規模を確保する。これら臨時ターミナルと臨時手荷物集積所は2019年度末までに整備し、慣熟期間を経て大会本番に備える。 さらに、大会期間中に増加が見込まれるビジネスジェットの受け入れのために、計64機分の臨時の駐機スポットを整備地区を中心に確保。その乗客の出入国手続き等を行う臨時のプレミアゲートを整備地区に設ける方向で、関係機関と協議を行っている。 ユニバーサルデザイン(UD)のさらなる充実に向けた取り組みとして、ターミナル内の主要動線において、エレベーターの増設(2カ所)と機能増強(2カ所)を行う。また、お客さまご自身の車いすで移動できる範囲が可能な限り広がるよう、搭乗ゲート付近に車いす等の運搬用エレベーターを、2020年以降実施分を含めて25カ所設置する。 このほかにも、お客さま用トイレの全面リニューアルや、第1・第2ターミナルの大規模リニューアル(バリューアップ計画)を進めており、これらは2019年度末までにすべての整備が完了する予定。 さらに、世界各国から日本を訪れるお客さまをおもてなしの心でお迎えする施策として、ターミナルビルの到着コンコースで、プロジェクターや液晶ディスプレイ等を活用し、“訪日歓迎ムード”や“日本らしさ”を表現する空間演出を行う。第1ターミナルと第2ターミナル合わせて約250mの距離の整備を2018年度末までに完成させる。 NAAは、空港内関係機関や大会組織委員会などの関係者と緊密に連携して、ビッグイベントである東京オリンピック・パラリンピック大会時におけるスムーズな空港運営を実現する。そして、成田空港を利用するすべてのお客さまに、世界最高水準のサービスを提供するとともに、大会開催を契機として、将来に向けた機能強化やさらなる利便性・快適性の向上へ、最大限の努力を重ねていく。臨時ターミナルで出国時の混雑を緩和UD対応の充実化へ施設整備も訪日歓迎ムードと日本らしさも演出Oct. 2018 5