ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play
  • Available on the Windows Store

概要

GPR1804_TJG

左/第1ターミナル北ウイング出発ロビーはLED 照明で明るく、シーティングスペースも整備する 右/第1ターミナル:第1サテライト ゲートラウンジ 空間全体で明るさ感の確保旅客を誘導する照明計画遠くから視認できる大型サイン NAAが進めるバリューアップ計画のコンセプトは、アジア主要空港との競争を見据えながら、世界トップレベルのユニバーサルデザイン対応にすることである。さらに今後も増加が見込まれる訪日外国人への「ウエルカム感」の演出も加えて、建築・設備を一体的に更新することで安全かつ安定的に運用するものである。 施設の改修はその都度実施されてきたが、今回の改修はこれまで大規模なリニューアルが実施されていないエリアが中心となる。具体的には第1ターミナルの北ウイング出発ロビー、および第1・第2サテライトの出発・到着コンコースとゲートラウンジ。第2ターミナルは本館とサテライトの出発・到着コンコースとゲートラウンジが対象。それぞれ、出入国審査場や手荷物引渡場などの官庁エリアでも同様の工事を行う。 いずれも、柱・梁・壁などの建築構造躯体は現状のまま内装・設備のリニューアルを行うが、通常どおりに施設を運用しながら夜間を中心に作業を行うため、難しい工事となる。 バリューアップ計画は、空港内の施設のメンテナンスや工事を担当する施設保全部が旗振り役として、プロジェクトの企画・立案からの全てを担う。 今回のプロジェクトのきっかけは、同部のスタッフがターミナル内で、お客さまから、「◯◯にはどう行けばよいのですか?」などと尋ねられることが少なくないということが背景のひとつ。さらに2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を含め、今後も利用者数の拡大が見込まれ、施設面での新たな対応策が求められるなか、施設の運用や維持を通じ、ターミナルの課題を日頃から肌で感じてきた“現場のプロ”の目線から、機能性と利便性を高めるためのターミナルのプランづくりをしようと動第1・第2ターミナルで大幅リニューアル2020年に向け内装・設備をバリューアップ成田空港の第1・第2ターミナルは、これまでさまざまな増改築や改装を行ってきたが、施設全体でのリニューアルは長らく実施されておらず、陳腐化が目立つエリアも一部に見られるようになってきた。これらの課題をトータルで捉え、2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催に向けて、施設の機能性と価値向上を図る「ターミナルバリューアップ計画」が始まった。分かりやすく使いやすい空間を目指して2 GREEN PORT REPORT April 2018 ZOOM UP! 1