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概要

Education181210

フレンドリーなホストマザーのリネッタさん一般教科以外にグラフィック・デザインや機械、木工、バリスタなど、実践的な技術習得の授業も充実 ニュージーランドでは長年に渡って、世界各国の留学生や語学研修を受け入れているが、特に近年、日本からの教育旅行が活発だ。ニュージーランド航空(NZ)営業開発部の森田裕樹部長によると、同社の便を利用して修学旅行、語学研修などでニュージーランドを訪れる日本の学校は年間約320件。人数にして約1万3000人を数え、毎年約10%の伸びを記録している。 「語学研修の期間は学校によって異なるが、修学旅行と語学研修の比率はだいたい半々。20年にはセンター試験の英語の試験方式が大きく変わることもあり、教育旅行の需要は右肩上がり」(森田部長) ちなみにニュージーランドの一般的な観光ツアーは南島を訪れるものが大半を占めるが、教育旅行、特に修学旅行は北島を訪れるものが多い。これは、空路のゲートウェイが北島のオークランドであるため、北島で滞在するほうが移動にかかる時間と経費を節約でき、限られた日程と予算を有効に使えること、団体向けのホテルを押さえやすいこと、さらに大型団体がホームステイやファームステイをする場合、ホストファミリーを確保しやすい事情などがあるようだ。 研修旅行では、修学旅行の視察として北島のオークランド、ケンブリッジ、ロトルア、タウポを訪ねた。各訪問地では学習テーマだけでなく、団体が集合できる場所やトイレの位置、数、動き方を確認しながらの視察が行われた。現地オペレーターによると、「学生から『体験してよかった』という声が一番多いのはファームステイ。そのため教育旅行では、ファームステイを希望する学校が非常に多い」。多くの学生にとって、牛や羊の世話をすることは異文化体験そのものであるうえ、少々言葉が不自由であっても楽しめ、リラックスした雰囲気のなか、ホストファミリーと打ち解けやすい。 団体のファームステイでよく利用されるのが、ワイカト地方。オークランド空港から車で約1時間半とアクセスも良く、可能性広がるニュージーランドファームステイと学校交流が人気英語圏で治安が良いニュージーランドは教育旅行の行き先として高い人気を誇る。8月に実施された修学旅行の視察研修に同行し、現地の受け入れ事情を取材した。取材・文/吉田千春日本人学生の接し方熟知海外教育旅行ガイド 2019 8