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概要

EDguide_191209

1 ICCの日には各国の生徒と交流を深めながら清掃活動に従事 2 ハワイに生息するハワイアンモンクシール 3 立命館宇治高校が制作したオブジェSDGs推進に向けてハワイ州観光局が作成したちらしホームページでは注意喚起を呼び掛けている132世界的に注目が高まり、教育旅行としても最重要キーワードとして上げられるのがSDGs(持続可能な開発目標)だ。大自然に囲まれ、観光産業で成長してきたハワイは、SDGsの学びの宝庫。教育旅行にSDGsの視点を加えれば、生徒の成長度合いは大きく変わってくるはずだ。SDGs先進地のハワイで多様な学習体験を ハワイ州は国連が定めるSDGs で米国をリードする州として、「クリーンエネルギーへの転換」「自然資源の管理」「持続可能なスマートコミュニティーの形成」「廃棄物の削減」「グリーン・ジョブ・環境教育」「地元産の食料供給」の6つの目標に焦点を当て、施策を展開している。これに連動し、ハワイ州観光局(HTJ)でも責任ある旅行を求めるレスポンシブル・ツーリズムを進めており、州を挙げてSDGs を推進している。 これらの動きを教育の視点に置き換えれば、格好の学びの機会となることは間違いない。たとえば、ハワイは世界的なリゾートであることはいわずもがなだが、海や山のアクティビティーを楽しみつつ、2944種類もある固有種の保護に向けた先進的な取り組みの視点を取り入れることができる。近代化や観光地化とハワイアン文化の共存方法や意識、観光産業におけるオーバーツーリズム対策などをテーマにすることも可能だ。つまり、これまでの体験にSDGs のエッセンスを加えることで、ハワイにしかできない充実した学びにつなげることができるのだ。 毎年9月の第3土曜は国際海岸クリーンアップ(ICC)の日と定められており、各国が清掃活動を行う。今年は立命館宇治高校の生徒やライフセーバーをHTJ が引率し、ハワイ島南部のカミロポイントで、日本からの漂着物を含むゴミの回収ボランティアが行われた。生徒はその後京都市鴨川のゴミ収集も行い、10月に開催された旅の祭典「ツーリズムEXPO ジャパン大阪・関西」のHTJ ブースでは、集めたゴミで制作したウミガメのオブジェを展示。ハワイでの清掃活動をその後の学びにつなげ、HTJ と協力しながら啓発活動も行っている好例といえそうだ。 また、再生エネルギー分野では、11月にStudent Energy Summitが開催され、今年は日本からも3高校の教員2人・生徒6人が視察した。来年以降は国内大会を開催していく方針で、アクティブラーニングとしてこれまでにない教育機会を提供していく考えだ。 このほかにも、SDGs 関連の多様なテーマがあり、イベントも数多く開催されている。HTJ は学校側のニーズや相談に応じ、積極的に協力や提案をしていく。国際的なイベントも多数開催[PR]