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概要

40_1964-2003

CrRllervcEs FoR Tounrsurfrfiot*ftEy-u*Lてほしいというのは、ホテル側の最大の意向でもある。このため、設計の段階で窓を低めに作って、座った目線で景色を眺められるようにしたり、直接照明を排除したり、リラックスできるように考えてある。露天風呂や川側の部屋では、朝里川のせせらぎや鳥の声を楽しめる。室内のテレビも、普段は収納しておき、希望があったときだけ設置するようにした。また、食事は部屋出しとせず、別な場所に設けた専用の個室で提供する。仲居さんが始終部屋に出入りするわずらわしさから解放され、眠る部屋で食事をせずにすむ。客室は全19室。全室、内装に異なるデザインを施し、調度品もそれに合わせて変えてある。日本の伝統と現代建築を融合させた「和モダン」を表現したデザインも、特徴となっている。昔ながらの利点を生かして長野◎鹿教湯温泉・斎藤ホテル従来からの地場の特徴を生かして、成功に結び付けている宿泊施設もある。長野県の「鹿教湯温泉・斎藤ホテル」は、健康プランに力を入れているホテルだ。プール、トレーニングジムがあり、トレーナーも2人いる。水中ウオーキングやストレッチを指導してもらうことができる。鹿教湯温泉はもともと湯治場として知られている場所だ。温泉病院が街中にあり、地域の中で大きな存在になっているという。10年前に、建物を取り壊してリニューアルオープンした際、本格的に「健康」を取り入れていくことになった、と話すのは専務取締役の斎藤宗治さん。ただし、お客様に対しては健康という言い方は前面には出していない。直接的な言い方をしてもうまくいかないことは、リニューアル当初に経験した。健康診断プログラムを用意したが、反応は鈍かった。そこで、長期滞在を勧めるプロモーションをしている。平均2.7泊だが4泊ぐらいする人が多く、3カ月滞在して自然のなかで温泉につかる贅沢さは、心身ともにリフレッシュさせてくれる(斎藤ホテル)いる人もいるほど。「ステイ割引プラン」といって、連泊が長くなるほど室料を割引し、4泊目で最も安くなるプランを設けたことが効果的に働いている。若い頃、海外旅行を楽しんで1カ所に長く滞在した経験のある人が斎藤ホテルにやってくる。ロコミを通じてホテルを知る人が多く、7~8割はリピーター。客層は65歳以上がメインで、夫婦が中心。高齢になると、あまり運動をしないイメージがあるかもしれないが、積極的に楽しんでいるという。ただし、泊まれば全員がジムなどの施設を利用するわけではない。利用者は全体の3割。だが、「温泉につかり、のんびり連泊して、散歩を楽しめばそれだけで健康につながる」。稼動率は現在8割。地域と^体でバリアフリー対応高山◎飛騨高山温泉・高山グリ…ンホテル天領閣岐阜県高山市は、「バリアフリーのまちづくり」を積極的に行っている地域だが、「飛騨高山温泉・高山グリーンホテル天領閣」では8年ほど前から宿泊施設として、その取り組みに積極的にかかわるようになった。公衆トイレや道路から段差をなくして車椅子が通りやすくし、車椅子の無料貸し出しを高山市では行っている。ホテルでも、客室、レストラン、大浴場、土産物店、トイレなど、館内のあらゆる場所で段差をなくしたり、車椅子のまま移動できるシステムに変更して、少しずつ改良を加えながら、バリアフリー仕様を強化している。現在全258室の内、ベッドやトイレの段差をなくした部屋が6室。クローゼットを低めの位置にして、車椅子を利用できるようにしたり、電気スイッチの位置も同様に低い位置に設置してある。今後とも高山市の助成金が支給される限りは、少しずつこうした部屋を増やしていきたいという。平日の、オフの時期に宿泊してもらえるのが、お互いにとってのメリットになっている。ターゲットはカップル箱根◎箱根吟遊主なターゲットをカップルとし、プライベート感を重視することで、特徴を出しているのは「箱根吟遊」だ。創業は1951年と古いが、02年11月にいまの名称で営業を開始してからは、ターゲットを明確にした。アイデアは以前からあった。眺めの良さが売りのひとつで、それを楽しみに来てくれるお客様が以前から多かった。「景色を存分に楽しんでもらうためには、グループより2人でのんびりしてもらうのがいい。小グループというターグットでは曖味になってしまう」と、ターゲットを絞った理由を話すのは、常務取締役の太田明宏さんだ。たとえば少人数を対象とするなら、テーブルは4人用をセットするが、2人がターグットなら椅子2脚とテーブルの3点セット。という具合に、ハードも備品もさまざまな点で違いが出る。景色を楽しんでもらうために、動線にも気を使っている。到着時、ガラスを通して館内から外の景色を楽しむ、そしてその後どんなに寒くても外に誘導し、空気感や匂いなど五感で風景を楽しんでもらう。そうすることで、景色を楽しむリズム感ができてくるそうだ。そして食事の時、湯上りの時、それぞれの場面で違う風景を楽しめるように考えられている。客層は約8割が狙いどおり、カップル。ただし、カップル限定とうたっているわけではない。このため4人の小グループなどで来る人もいるが、次回は夫婦で、というケースも少なくない。オープン当初から稼動率は順調に推移しており、いま申し込んで最も早い予約は来年6月。1年間に20回リピートした人もいるほどリピート率は高い。ほとんどは個人で申し込んでくるが、旅行会社と長い付き合いがある人の場合などは、直では申し込んで来ないため、旅行会社と付き合うメリットも感じている。カップルを意識すると館内設備の配置にもこだわりが(箱根吟遊)観光立国への道 35■目申孵高山市の取り組みに賛同し、パリアフリー仕様に対応している高山グリーンホテル天領閣雪綺. :ロ