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概要

40_1964-2003

スペシャルインタビュー石原伸晃観光立国担当大臣聞き手◎紺野美沙子さん(女優),,観光立国実現に求められるのは強いリーダーシップですヽいまなぜ紺野 今日は、観光立国への取り組みについてお聞きしたいと思っています。石原大臣は、昨年9月に観光立国担当大臣に任命されましたが、具体的にはどのような役割を担っていらっしゃるσ)で`しょう?石原 観光立国担当大臣は、小泉内閣で初めて設置された役職です。ご存じのように、小泉総理は施政方針演説の中で「観光立国」を目指すことを宣言しましたが、その実現のためには強いリーダーシップが必要です。観光推進はひとつの省だけでできるものではありません。関係省庁との連携や協力を強化することが不可欠です。また、外国との関係を深めることも大切でしょう。こうした諸々のことを、強いリーダーシップで進めていくことが観光立国担当大臣の役割だと考えています。言い換えれば、日本が観光立国に向かって進めるかどうかは、「よし、やろう!」と言えるリーダーシップにかかっているともいえるんですね。紺野 観光にかかわる初代大臣として着手しなくてはいけないことがいろいろおありと思いますが、優先事項は何ですか?石原 まずは、昨年1月に小泉総理が施政方針演説の中で掲げた「日本への外国人旅行者数を、2010年までに1000万人にする」という目標の実現に向けた活動です。紺野 いま、日本を訪れる外国人の方は何人くらいなのですか?石原 03年度(03年4月~04年3月)は535万人です。前半にSARSの問題があり苦戦しましたが、ワールドカップが開催された02年度(02年4月~03年3月)の訪日外国人数531万人を超えました。紺野 1000万人に伸ばすというと、まさに倍増計画ですね。石原 そうなんです。昨年は、訪日外国人のトップ5である韓国、台湾、アメリカ、中国、香港を重点地域に指定して誘致活動をしました。今年は新たにイギリス、ドイツ、フランスを対象国に加えてプロモーションを進めているところです。6月にはフランスとドイッを訪れ、現地の大使館へ政府関係者や観光関係者をはじめ多くの方々をお招きし、「日本は本気で観光立国を進めようとしている」とアピールしてきました。紺野 海外に日本を紹介する場合、いち押しの魅力はどのようなところでしょう?石原 まずは温泉ですね。いま、世界的にスパブームでしょう?アジァの人だけではなく欧米の人にも人気があります。それから、雪を見たことがないアジアの人には雪も観光の要素になります。“日本通"の人のためには、「地吹雪体験ツアー」なんていう企画もありますよ(笑)。紺野 食も魅力のひとつではないですか?日本ほど、ありとあらゆるいろいろな味が楽しめて、しかもそれぞれが高水準という国はないのではないかしら。秋葉原の電気街だけじゃなく、ユニクロやドンキホーテ、loo円ショップなども外国の方に人気ですよね。ユニークな買い物体験も日本の魅力だと思います。富士山のふもとの美しい湧き水を外国人旅行者は知りません紺野 日本人向けの海外旅行商品は非常に多彩ですが、外国人の方にとって日本を旅行する際の観光要素も多様化しているのですか?石原 残念ながらまだだと思いますね。ヨーロッパの人たちのなかには、日本に非常に造詣の深いリピーターの方たちがいて多様な旅行を楽しんでいますが、アジアの人たちにとっては定番のパッケージツアーが主流でしょう。紺野 訪日外国人倍増計画を進めるにあたっては問題もあるのでは?まず解決しなければならない問題は何でしょう?石原 ある国の大使が「日本人は親切だ。でも日本という国は親切ではない」と言っていました。残念ですが、その通りなんです。交差点の表示が漢字だけであれば、中国人以外の``力ヽ・‐″″■/ ● “二U      lゝ゛観光立国への道■■■」目ヌ【【メ′ o o ●18