ブックタイトル30_1964-1994

概要

30_1964-1994

【旅は世につれ,世は旅につれ】が登場してきた。すでにスポーツは,海外旅行の大きなテーマの1つであり,一大マーケットとして急成長していたのである。さらに旅行会社だけでなく,スポーツ用品メーカーや流通業界までがスポーツ旅行の分野に進出してきた。スポーツ用品メーカーのミズノは,1987年に日本交通公社の代理店となって東京店に旅行カウンターを設置,さらに88年からは近畿日本ツーリストと提携してスポーツ旅行の開発を進めている。デサントは,デサント・エンタープライズ社を設立して旅行業に本格的に進出。またアシックスは旅行開発と共同でスポーツ旅行専門の神戸ユニオンインターナショナル社を設立と,それぞれ活発な動きを見せている。lⅢ外スポーツ大会へのI参加も盛湘こもうひとつ,海外スポーツで挙げておきたいのが海外で開催されるスポーツ大会ヘの参加で,海外スポーツが一般的になる大きなきっかけにもなった。例えは 日本航空では早くから専門のスポーツデスクを設置して,オフシーズンの旅行需要開発の一環として,スポーツマーケットの開発を手推卜けてきた。1985年には「JALスポーツ・イベントシリーズ元年」として,海外スポーツ旅行の開発とともに各種スポーツ大会への協賛などを盛んに行っている。77年以来毎年開催されているホノルルマラソンもその1つで,第1回大会から3回目までは日本人参加者はなかったものの,第4回大会で1人,第5回大会では120人が参加。その後順調に増え続け,93年の第21回大会には2万9514人(内日本人1万9001人)が参加するというビッグイベントにまで成長している。同様に,オーストラリアのゴールドコースト▲JALの冠が付いて開催されたのは1988年から。最近ようやく人気がでてきたマラソン大会では第15回を迎えた昨年, 日本から約8850人が参加。86年から開催されているグアム・マラソン大会でも,昨年の第8回大会には1030人が参加している。このほかにも,ゴルフ,フィッシング,自動車ラリー,サッカー,ラグビーなど,世界各地で開催される大会への日本人参加者は急増している。同時にFlグランプリなどのように,スポーツ観戦を目的にした海外旅行も増えており,海外スポーツ旅行は体験・観戦を合め,どんどんその幅を広げているcそれは単にスポーツプームの影響からということではなく, より個性を求める海外旅行の新しいスタイルが出来上がったと言えるだろう。▲1991年「JAL ALOHA SPORTS WEEKEND」の一環として,ハワイの名門ゴルフコースで第l回目の「レディースゴルフトーナメント」が開催された,参加資格の制限がなくだれでも参加できるのが特徴JALホノルルマラソン大会参加者数JAL・JAA・グアムマラソン大会第1回大会0人第2回大会0人第3回大会0人第4回大会1人第1回大会635(520)第5回大会120人第6回大会200人第2回大会663(431)第7回大会500人第8回大会650人第9回大会977ノ、第3回大会846(533)第10回大会|.500メ、第|1回大会|′ 300人第12回大会|′ 867人第4回大会710(433)第13回大会2′ 361人第14回大会3′ 553人第15回大会4′ 551人第5回大会1421(985)第16回大会5′ 094人第17回大会6′ 008人第6回大会462(1008)第18回大会8′ 672人第19回大会10′ 236人第7回大会1325(997)第20回大会18,286人第8回大会(,主1)1030(773)※カッコ内は, 日本人参加者の数字です。(注|)ハーフマラソンあり参加者574人(うち日本人479人)開催年度駅伝レース30kmヽ第う回まではマ10km1986年 90(48) 231(218) 314(254)1987年132(66) 235(196) 296(169)1988年294(132) 236(197) 316(204)1989年210(96) 167(139) 333(198)1990年492(342) 340(297) 589(346)1991年522(378) 3 r 4 (257) 626(373)1992年 396(276) 337(317) 592(404)1993年456(294)開催年度総参加者数1973年 162人1974年315人1975年782人|′ 1976年 670人1977年3′ 500人1978年7′ 204人1979年8′ 500人1980年 8′ 419人1981年7′ 270人1982年12′ 275人1983年10′ 847´ ハ、1984年10′ 653人1985年9′ 310人1986年10′ 354人1987年10′ 413人1988年10,205人10′ 813人(男性7,966人,女性2′ 847人)1989年1990年13′ 268人(男性9′ 470人,女性3′ 798人)14′ 605人(男性10,335人,女性4,270人)1991年1992年30.905人(男性20′ 527人,女性10′ 378人)1993年29,514人(男性19′ 695人,女性9′ 819人)第21回大会19′ 001人97■$ tst "i,arKo Olmoチ」鸞日本人参加者数総参加者数