ブックタイトル30_1964-1994

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30_1964-1994

【旅は世につれ,世は旅につれ】▼インセンティプでも人気の高いシンガポール, 1992年にオープンした「タン・ダイナスティ・ビレッジ」など見所もいっぱい(写真提供:シンガポール政府観光局)受け入れ側にも変革の波迫るインセンティブツアーは,1000人,2000人という大型グループであるだけに,受け入れ国にとっても観光経済を潤す大きな財源である。それだけに各国とも旅客誘致に熱が入る。アメリカでは,「インセンティブ&コンベンションマーケット」は独立したカテゴリーとしてすでに確立されている。前述のように,年間650万人の旅行者が訪れるハワイも新たなコンベンションホールの建設計画が州議会で承認され進行中だ。日本のギャルにも人気のあるシンガポールは,世界で第7位の国際会議都市。積極的な報奨旅行と国際会議誘致を国家主導で実施している。1995年はシンガポール共和国建国30周年に当たるが,この年を「コンベンション・イヤー」に制定した。だが,これだけでは外客誘致の看板にはならない。その日玉となるのは,1万2000人収容のコンベンション・センター「サンテック・シティー」の開場である。こうした外客誘致のための大規模な施設を建設することが,報奨旅行獲得につながる。それだけに,在日通商代表,観光機関を通じ日本企業への積極参加を呼び掛ける。日本は魅力ある市場なのだ。だが,会議場建設だけでは誘致の絶対条件にはならない。報奨旅行には,知的な情報収集目的と同時にアフターコンベンションで参加者がくつろげる娯楽性も望まれる。アトラクションが必要なのだ。一昨年に開場したテーマパークの「タン・ダイナスティ・ビレッジ」は,台湾の「小人国」や,スカンジナビアの「マドローム」同様にミニチュアの世界を作り,中国唐時代の街並みが再現されている。報奨旅行へのアトラクションとして「皇帝の宴」,「孫悟空のスタントマンショー」などのパフォーマンスも用意されている。また,シンガポールの夜景を海上から楽しむディナークルーズも評判だ。▲オーガナイザーにも参加者にも安定した人気を得ているハワイこうした娯楽性を加味する一方では,昨年に韓国で開かれた「大田(テジョン)万博」とか,香港で`巨例の「ワードフェスティバル」に焦点を合わせるとか,硬軟取り混ぜた,“ イベント・オリエンテッド"のプログラムが最近の報奨旅行の方向性となっている。旅行行動自体が,未知の世界への体験参加であるだけに,こうした変化のある旅行が参加者に大きな刺激(Incentive)を与えることは事実である。79は旧回F膠祠―ヽ―轟震甲零, 1ヽ"^プ率●