ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

昔はトヨタ9今,アムウェイ,時代とともに企業報奨旅行は変遷する企業が自社の売上拡大のため系列販売店や間屋を招待する報奨旅行やヮ社員のモラルアップを目的とした社内報奨旅行はヮひと昔前まで国内の温泉場が華やかな舞台。だがり海外旅行の自由化以降は,大量送客を目的とした海外旅行の…分野として確立されてきた。飲めや歌えやから知識吸収型ヘ今でこそ高層ホテルが沐木立する一等地のワイキキビーチ界隈。ここもかつては蚊の飛び交う蒸し暑い湿地であったという。この荒地が,現在の完成した観光地に発展した背景には,アメリカ本土との客船航路の運航がある。このひなびた観光地を目指し,主としてアメリカ中西部の観光客が訪れる。そして,航空路が開発されてからは,中西部家電産業の報奨旅行(IncentiveTour)の格好の目的地となる。基本的に,報奨旅行の目的地は,気候温暖で治安が良く,観光地としての魅力を備えていることが条件。日本ではそれを温泉旅館に求めた。季神毎は製紙産業の大宴会場となり,有馬,白浜は関西業者の得意先招待で賑わう。これが,海外旅行の自由化後は外国にまで足が延びる。日本経済の高度急成長の波に乗り,:輸出の花形となった自動車産業誌かつて, トヨタカヽ毎外を対象に行ったディーラー・インセンティブは,1000人,2000人単位の販売代理店主をピストン輸送した。当時の活況は今でも語り草となっている。そて,この後の時代は食品,家電産業,繊維産業関連のファッション関係者,美容関係業種など多彩であり,最近ではスーパーマーケットなどの流通産業と,常にその時代の成長産業が中心となる。いわは成長産業の旗印である。こうしたインセンティブ旅行には,慰労,報奨と新知識吸収のための産業視察という要素が含まれてきた。一時代前はアメリカのスーパーマーケットを視察に行った流通業者も,スーパー飽和状態の今では,新手のディスカウントショップであるアウトレット・ストアを見るとか,さらには,f譲丘アメリカで・営業しているショッピングモールとアミューズメントセンターの結合型を視察するというように,かつての飲めや歌えや慰労旅行とは様変わりしつつある。一方,総合家庭用品販売の日本アムウェイやコンピューター産業の日本IBMなども毎年,2000人規模の海外報奨旅行を実施しているのが目立つ。また,生命保険会社の販売担当女性層を対象としたイベントにしても,国内のホテル利用から,安。近・短の海外旅行に移る傾向が出ている。こうした場鬱には,国内の経費と上瞬交して海外旅行の価格が安くなったことも企業側の選択理由の1つだ。そしてまた,海外で会議を開けばマンネリ化したお得意様招待とはムードも変わる。日先を変えた心理的な盛り上がりも1つの効用となっている。したがって,最近の報奨旅行には,慰労ばかりではなく,新たな情幸剛又集のための研修要素,海外での国際会議参加といった複合的な性格が強まりつつあるのが大きな特徴である。レインセンティブツアーを盛り上げるために欠かせないテーマパーティー78鶴「守1摯´― 』´/_ ヽ\\ .,aヽイインセンティブ&職場旅行編12