ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

| | |中距離大型機が開発の中心に航空機の開発の歴史を見ると,大型長距離旅客機の開発が一段落すると,今度は中距離大型機の開発に焦点が当てられるようになる。その背景には空港処理能力の限界や騒音公害問題などがあり,70年代前半に需要が増大した都市間を250~ 350人程度の乗客を乗せ,運送コストの低減化が図られる機種が待望されていたのである。それまで使用されていたジエット機のターボジェット・エンジンは,燃費が悪く騒音も大きかっため,それを改良したターボファン・エンジン搭載のジェット機が登場する。「第2世代のジェット旅客機」と呼ばれるもので,B727を筆頭にDC9,B737などが代表的な機種。そのほとんどは尾翼にエンジンを取り付けたリア・エンジン方式を採用しており,ワイドボディの短中距離路線用であった。当初はアメリカ国内線用に開発されたが,現在では国際線でも使用されている。日本でも国内線用に導入されたが,国際線では一気にジャンボジェット機の時代を迎えることになる。また,旅客機開発の中では60年代から開▲英仏共同で開発が進められた超音速機コンコルド発が進められていた超音速ジェット機がある。英仏共同開発のコンコルドと旧ソ連のッポレフTu-144の2機1種が開発され,両機種とも60年代後半に初飛行し,70年代中ごろに京舶旭日本でも一時は導入を検討したが,経済性や環境に対する問題などから生産そのものがすでに中止されており,現在はコンコルドが大西洋線などに数機就航しているのみである。超音速旅客機は速さを追求してきた航空機開発の当然の帰結ではあったものの,実用性の面で様々な問題が提起された象徴的なものでもあった。経済性0安全性の高い第3世代のジエツト機【旅は世につれ,世は旅につれ】運航効率の高いMDllが就航今後考えられる航空機は,ジャンボ機よりひと回り小さい長距離用機材。大幅な需要の増加が見込めないなかでは,運航効率を上げるための機材選定が重要になってくるからで,DC10の発展型であるMDllやエアバスA340,そして現在開発されている次世代の大型双発機B777などが挙げられる。▲ハイテクジャンポと言われるB747-400型,通称ダッシュ400(KL)MDllはDC10より胴体が5.7m長く,3クラス制の場合乗客298人を乗せて約7000kmの航続距離があり, ジャンポl機ほど収容力を必要としない路線できわめて経済的に運航できるのが特長。最新テクノロジーを駆使した3発機で,アメリカン航空やデツレタ航空などがすでに導入している。ちなみに,JLではMDllを10機購入する計画を明らかにしているが,その一番機が4月1日,国内線に京舶九している。航空機の開発そのものは, より大型化・長距離ィLそしてハイテク化が進むだろうが,航空機需要が落ち込んでいる現在,その開発はゆっくり。また,環境問題を配慮した開発も今後の大きなテーマである。騒音や排気ガスの少ないエンジンの開発が求められている。ともあれ,競争の激しい航空会社にとつて高価な機材の選定は難しい時代になってきている。▼最新鋭のMD‐ |1型, 日本航空では4月に国内線にまず導入67▲ ロッキードのトライスター,L1011型機1970年に就航したB747ジャンボ機は,それまでの旅客機に比べて2倍以上の大きさを持つ画期的な旅客機である。開発のきっかけとなったのは,米軍の大型輸送機関発計画。ボーイング社は絶対の自信を持っていたがロッキード社のC5ギャラクシーカ寸釆用されたことから,その研究成果を旅客機に転用。大型機の必要性を感じていたパンアメリカン航空の意向と一致して開発計画がスタートし,同社は一気に25機を発注した。これに対抗して登場したのがDCloとL1011トライスターで,続いてヨーロッパ国際共同開発のA300エアバスなどが登場している。これらは第3世代のジェ″′f_ far▲L1011と同時期に就航したDC・10型機(KL)ット旅客機と呼ばれる経i剤生。安全性の高い航空機で,世界は一気に大量輸送時代に突入した。JLでもいち早く導入に踏み切り,パン・アメリカン航空,ルフトハンザ。ドイツ航空(LH)に次いで世界で3番目にジャンポ機を発注。初期の100型に続いて最大離陸重量を増やし航続距離を延ばした200-B型,上部デッキを延長した300型,そして新世代ジャンボ機とも言われる最新鋭の400型を導入している。1970年に大平洋線に就航して以来,B747型機は20年以上も経た現在も国際線の主力機として君臨している。嶋▲轟務書・修濃柴響肇鑢は、露`懸鑢猿y鐵撃礼鐵瞳薗冨|~―ヽ__...癬鰺麟が“:轟轟」自藤中け