ブックタイトル30_1964-1994

ページ
31/276

このページは 30_1964-1994 の電子ブックに掲載されている31ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

ActiBookアプリアイコンActiBookアプリをダウンロード(無償)

  • Available on the Appstore
  • Available on the Google play

概要

30_1964-1994

▲ 1977年, ETC東京総会が開催されたヨーロッパのセールス。ポイントとしては一・ヨーロッパは24の国から成り,それぞれが異なった文化と言語を持っています。・去年1年間でヨーロッパは大きく変貌しました。ヨーロッパに幾つもの新しい国家が誕生しました。O鉄道やバス,それに航空機の乗り継ぎなどがとても簡単で,旅行にはとても便利です。こうした事柄は,ヨーロッパ人なら誰でも知っていることですが,それをどうやって日本人に伝えるかが問題です。フランス,英国,イタリア,オーストリア,スペインといった日本人に最も人気のあるデスティネーションは大掛かりなプロモーションを行い,それなりの成果を上げていますが, ヨーロッパは1つの大きな大陸としてプロモーションすべきです。現在,ETCには十分な資金がありませんが,近い将来,EU(ヨーロッパ連合)は「ヨーロッパ・プロモーション」を設立するものと思われます。ヨーロッパ各国は,それぞれの観光産業から基金を募リプロモーションを行っておりますが,スカンジナビア諸国のように相互に協力しあう傾向にもあります。そうしたことを考えますと,特にヨーロッパの小国はジョイント・キャンペーンの実施が必要だと考えます。ヨーロッパから日本人旅行者への提言日本人が選ぶホリデイ。デスティネーションと言えば,他の日本人も多く行っており, 日本語が通じて, 日本製品があって, 日本のデパートがあり,和食レストランがあり, 日本式サービスが受けられる所というのが一般的通念のようです。そこで, ヨーロッパにいる私どもが日本人にお勧めし▲1987年には, 日欧線運航のキャリア|1社と共同で,「ウェルカム・トウ・ヨーロッノ句キャンペーンを実施たいのは,次の3点を満たせる旅行です。・国際人としての外国語の修得0地方の人々と触れ合う旅行・新たな自己発見ヨーロッパ人は相互扶助の精神に富み, 日本人旅行者と意見を交換することが楽しみでもあるのです。日本の旅行産業への提案日本人の旅行パターンも,団体旅行から個人旅行へと変化しています。こうした傾向は新しい航空運賃が導入されることで,さらに加速されるものと思われます。日本の旅行業界は薄利多売の産業体質が強く,多くの業界人が,コスト管理のためには合併なり業務提携なりといった形で業界内の再編成が起きるだろうとの見方をしています。ヨーロッパでは,すでに1970年代から1980年初頭にペックス/アペックス運賃が導入されました。当然,当初はその運賃に付帯する諸条件を顧客に説明するのが大変な作業でした。しかし10年を経た現在でも,旅行業界は生き残っております。このペックス/アペックス運賃は,観光客のみならずビジネス旅客にも受け入れられております。日本では,“ 消費者は神様"と言われているようですが,その消費者が旅行業界の進むべき方向を示唆してくれています。そうした新しい市場動向に,業界側も反応する必要があります。この30年間に, 日本人も, 自分の旅は自分で作るテーラーメイドの旅を好むようになりました。決して今までの日本式のやり方に批判を加えようというのではありませんが,旅の楽しみ方もあるということをご紹介したいのです。29ョ_ロソバ観光委員会航空介′・1暉浩雉'1 ■`■:‐、●● 11 ・EEE・酔職丁|||」語喘喘