ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

醸爾饉鷺.‐鐵麟 ‐農4▲旅行業者に設置された「アポロ」端末器スカンジナビア航空,KLMオランダ航空といったヨーロッパ勢も加わって17社を網羅するまでになった。特に日本市場ではCRSが苦手としている団体予約にメスを入れ,グループ・ハンドリング機能を付加し特色を出そうとしている。「アポロ」を運営するコビア社はヨーロッパのCRS「ガリレオ」と合併じグローバルCRS運営会社「ガリレオ・インターナショナル」に変身。「セーバー」も昨年BSPシステム・プロバイダーになった。これらCRS運営会社はいずれも,パソコン通信が進む現況に対応するためLAN(構内情辛it通信網)で結べるシステムの開発に力を入れている。これにより情幸臓をより早く, 三二石雀に, しかもCRSを自社内システムとして活用できることになる。旅行会社の存在価値を問うCRSとは「情報はタダではない」ことを旅行産業に突き付けた踏み絵でもあった。それは旅行産業のコスト感覚を蘇生するチャンスでもある。旅行が旅行“業1'である根幹は, コンサルティング機能にある。その機能をフルに稼働させるためには情報が不可欠になる。市場が成熟し, リピーターが増え,FIT化に拍車が掛かってくると個人でもある程度旅のノウハウを持つことができる。しかし,その旅をより効率的かつ楽しいものにするためには,どうしても工夫が必要になる。旅のコンサルティング業務とは, まさにそうした需要に応えるものである。旅行プロデューサーなる職業がもてはやされているのも,そうした背景があるからだ。もともと,CRSは小規模なパパ・ママ・エージェントの多い米国で生まれ育った。そのパパ。ママ。エージェントでも顧客の多様なニーズに合わせた旅行が提供できるようにしたのがCRSである。それは観光旅行に限らない。したがって,CRSにはそうしたコンサルティングに必要と思われる情報がもとから入っている。航空券は航空会社で,ホテルの手配は直接電話で予約することができても,それを効率的に組み合わせた旅程を個人ベースで作るとなると大変だ。まして,それがグループ向けとなるCttSと大仕事となる。旅行会社の存在価値は,そこにこそある。情報をパンフレット同様,タダ同然に垂れ流していたのでは高度情報化社会では生きていけない。UFTAA(旅行業者協会世界連盟)がIATAに対し,国際線発券手数料を9%から10%にアップしようとアピールした際のIATAの答えはこうだった。「9%から10%にするのは物理的にそれほど難しいことではない。 しかし, アッフ°したら旅行会社は航空会社に何をしてくれるのか。CRS導入で旅行会社はメリットを得た。そのCRSは航空会社が開発したものである。 1%のアップで旅行会社は何を提供してくれるのか」。ぶ賦芦2r(′口●ロロロロロロ●●ロロ●ロロ…I簿″ 、・~■目「饉´―燎ヽⅢ澪″議藤藤o   ャ一●ヽ、`■議濠=シー▲ 日本市場でのCRSは、JALCOMからすべてがスタートした