ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

踪y轟▲低運賃で大西洋路線に殴り込みをかけたレーカー航空の「スカイ・トレイン」も,大手航空会社の持久戦に敗れたしかし,バブル崩壊による世界的な景 93年にJLが系列のチャーター専門会社気低迷で航空需要が冷え込むなか,高コ ジャパンエアチャーターに札幌/ホノルスト構造・低価格志向にある多くの航空 ル線,福岡/ホノルル線の運航委託を行会社は減量を強いられている。コストの ったほか,大阪/バンコク線でも客室業効率化を狙い日本航空,全日空とも観光 務を委託。NHでも東京/シンガポール路線でのチャーター専門会社の活用と外 線をチャーター専門の子会社ワールドエ国人客室乗務員の拡大に踏み切っており, アネットワークに運航委託している。航空会社▲運賃の談合にも目を光らせる公正取引委員会観光目的の団体需要は主にチャーター便で吸収し,ビジネス客を中心とした個人客需要は定期便でという基本的な仕分けが行われている欧米と異なり,玉石混活の日本市場。物理的制約があるとはいうものの,そろそろ日本でもその線引きが必要になってきたのではないだろうか。◆ 旅行業界1994 ◆海外観光渡航自由化の年,1964年は日本の空港にとってもステップアップのための重要な年であった。同年2月に東京国際空港(羽田)のC滑走路が供用を開始し, 9月には国内線到着専用ターミナルビルが完成,その3カ月前の6月には大阪国際空港(伊丹)へのジェット機乗り入れが認可されたことを受けてタイ国際航空が運航を開始している。同じ6月には東京でIATA合同運送会議が開催され,60社200人が参加した。地方空港が国際化に向け積極的な姿勢を見せ始めたのは,1978年に運輸省がITC(包括旅行チャーター)の導入を決めた時からである。「おらが空港から直接,海外旅行へ」という便利さもあって地方発の海外旅行が普及するに従って,地方空港の整備も進んだ。88年,運輸省による「テン・ミリオン計画」の大号令によって,その傾向に拍車が掛かった。そして今,高まる日本の国際化の求めに応じて策定された第6次空港整備5カ年計画(1991~ 95年度)が進行中。① 3大空港プロジェクト(成田空港の完全空▲香港のスターTVで関西国際空港の開発に向けたキャンペーンがスタート港化,羽田空港の沖合展開,関西国際空港の開港)を柱とする同計画には,そのほかに,②大都市圏の複数空港化および空港新設(大阪,名古屋,首都圏第3空港の新設),③南北の拠点空港としての全国ネットワーク形成(福岡空港,新千歳空港)などが含まれている。その間にも,地方空港を発着する国際定期路線は次々と開設され,現在,新千歳5社,仙台3社,新潟3社,羽田1社,成田48社,小松1社,名古屋22社,大阪14社,岡山1社,広島3社,高松1社,福岡18社,長崎3社,大分1社,熊本2社,鹿児島3社,那覇6社がそれぞれ国際線を運航している。すでに,93年には成田空港第2旅客タ― ミナルが供用を開始,羽田空港の新旅客ターミナル「ビッグバード」も今年オープン, 9月には日本初の24時間稼働空港として期待されている関西国際空港も開港する。今日,国内19空港のうち,15空港での新ターミナル・増築。改修が計画されている。地方空港の国際化は近隣諸国でも見られ,韓国では2000年までに国内7空港を国際空港とする考えで,2020年には新ソウル・メトロポリタン空港の全面開港も計画している。このほか,香港,バンコク,シンガポールなどの諸都市が「アジアのハブ空港」の座を狙うなど,今まで日本の空港が果たしてきた役割を脅かしつつある。空港は国家経済の要と言われる今日だけに,空港整備・拡張は国の盛衰にかかわる。他方,相次ぐ地方空港の国際化に対応し,ボーイング社では,地方空港間を頻繁に効率よく往来できる新機種としてB777を日本と共同開発しており,「ハブ&スポーク」に代わる「ゲタ箱方式」と呼ばれる新輸送方法を提案している。日本の国際化と歩調を合わせ拡充‐ 日|215■■■■■■■■■■■■■■・ …ILAК ER,1′・(11=:筵tコ可通