ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

▲ハネムーナーは,今でもホールセール商品の最重要顧客。同時にハネムーン商品からの脱皮が大きな課題でもある新を生み出した。これは確かに旅行業界全体にとって大きなプラスであった。だが,このイノベーションは相互間のコミュニケーションをコンピューターのスクリーンを通じて業務処理するという効率化の方向に進んだ。これ自体は旅行業務の進化だが,こうしたOA化の促進は相互の人間的な接触を減少させる側面をも持っていた。ホールセーラーとリテーラー間の関係は,初期の『こんにちはセールス』がベストであるというのではないが,人的交流が相互の商品理解のためにも必要条件であると言えよう。その意味では,一度,商品発表すれば次は秋といった形ではなく,発表以降の販売傾向に対する協議・検討が望ましい。そしてまた,発売した商品に対しても,でき得る範囲で自社スタッフの参加によるモニタリングを行うのも1つの手段ではないだろうか。パッケージ商品不振の対応としては,まず商品内容の再検討,販売担当者間の交流促進といった原則的な手直しが必要な時期に来ている。その大前提となるのは,「消費者不在」の原因を追及することにある。21世紀への新たな需要創造を20世紀末は世界的に見て,波乱の時代であった。社会主義体制の崩壊,続発する地域紛争,テロ,内戦,そして世界的な景気後退など,旅行産業にとってはマイナス要因が山積した。だが,観光渡航自由化から30年を経た日本の旅行産業は,21世紀に向かっての折り返し地点に立っている。そして,今こそ新しい時代に向けての業態確立を図る時機に来ている。また,そのための体制整備に迫られてもいる。パッケージ業界の最近の大きな変化として挙げられるのは,JTBのルック・プランドの統一である。第1ブランド,第2ブランドという区別は, 自社内の業務的区分けであり,消費者にとっては,あまり意味のあるものではない。それよりもパッケージブランドの増大は,消費者に混乱をもたらす。しかも,ブランド商品が増えれば増えるほど印象度は逆に薄くなる。その意味で,ルックの統一は当然の帰結でもある。ブランドとしての知名度が明確に周知されたのは,パッケージツアーの代名詞とも言うべきジャルパックが典型である。が,そのブランドも今は「アイル」に様変わりしている時代である。さらに言うなら,かつては独立した存在であったグリーニング(阪急)とTOP(東急)は,業務提携により「VITA」に統^された。ジャパンアメニティトラベルについても同様のことが言える。こうした傾向は,過剰生産されたブランドが整理統合されるという時代的な背〕;:を物語っており,今後も看|,てよりも実利に基づく提|;t・協業が進む方向を示唆している。消費者はブランドよりも,内容の濃い商品を求めているのである。一方, ジェットツアーは自社系列にノースウエスト航空との提携によるワールド・ツアーズを発足させている。このケースは,ユナイテッド航空をメイン。キャリアとするジェットツアーが,第2流206▲販促・集客を兼ねた教養講座は,消費者とのコミュニケーションの場でもある.`"ヽ‐11露饉【」liL 3_1 lb)●彗‘ェ ゴ ・‐‐ _一14_L梅■._l職場′ →薇