ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

◆ 旅イテ業界1994 ◆今日,在日外国政府観光局代表協議会(ANTOR)は63カ国(メンバーは87団体と24賛助会員)という大所帯になっているが,その中で一番長い歴史を持っているのが米国。海外観光渡航が自由化される前年の1963年, 日本における外国政府観光局の第一弾として事務所を東京に開設したのが米国商務省観光局(USTS=現在のUSTTA)。自由化の年にはインド政府観光局が,翌65年にはメキシヨ政府観光審議会,マカオ政府観光局,英国政府観光庁,インドネシアのニツール(国営旅行社)が,66年にはイタリア政府観光局,ソ連政府観光局,香港観光協会,がそれぞれ日本事務所を開設。この年に9カ国の在日外国政府観光機関がFGTO(在日外国政府観光機関協会)を設立。同組織はその後, 日本に事務所を持つ外国政府観光局を代表する唯一の団体となる。同じ年,東アジア7カ国の政府観光機関が東京で東アジア観光会議を開催し,その席上,共同観光宣伝機関としてEATA(東アジア観光協会)を設立。海外観光渡航自由化によって海外に飛び出す日本人観光客が増えてきたのに伴い,世界の日は日本市場に向けられた始めた。その後も,外国政府観光機関の日本進出が続く。68年にオーストラリア政府観光局とフィリピン観光協会が,69年には大韓民国。国際観光公社とハワイ観光局が日本に常設のオフィスを持つ。この頃になると, 日本人客誘致活動も単にデスティネーションの宣伝。PR活動から,実務的なヮークショップなどの開催も行われるようになる(68年に英国政府観光庁が初めてワークショップ開催)。そして,1970年にジャンボ機による大量輸送時代が始まると,短時間にグループで大金を落としていくデラックス志向の日本人旅行者は,世界の観光産業から注目されるようになる。この年1年間だけでシンガポール政府観光局,台湾観光協会,セイロン政府観光局,フランス政府観光局の4観光局が日本にオフィスを開設している。翌年には円が変動相場制に移行し,その後の通貨協定の基礎となったスミソニアン協定が成立。 l USドル=360円の国定相場を離れ,円は308円に上昇。日本経済が世界の注目を浴び始める。ショッピング好きの日本人にとって,円の上昇は海外旅行の魅力を倍増してくれたことにもなる。こうして増え続ける外国政府観光機関による日本事務所開設の中で,1977年に新たな動きが生まれる。西ヨーロッパ26カ国の政府観光機関で組織される「ヨーロッパ観光委員会」(ETC)が,日本市場に対するプロモーション方法を協議するため東京で総会を開催。ヨーロッパ内の国々が個別に日本人誘致活動をするよりも,「まずヨーロッパを売る」ことで合意。以後,西ヨーロッパの観光局はETCを中心としたプロモーション活動に切り換わる。観光のリージョナリズムはその後,1981年に「東南アジア諸国連合(ASEAN)貿易投資観光促進センター」が発足したことで,アジアでも推進されることになる。また,米国。カナダ。オーストラリアといった広大な国土を持つ国からは州やAN丁OR‐JAPAN l都市レベルによる観光機関の日本進出も盛んになる。1982年には,FGTOを発展的に解消じ「在日外国政府観光局代表協議会」(ANTOR)に生まれ変わる。従来の,本国から派遣されて来た局長クラスによる昼食会などのサロン的な組織から,観光局間の市場動向に関する情報交換などを行う実践的な色合いの濃い組織へと変身した。政府観光局の活動には, 日本人旅行者誘致のほか, もう1つ,本国から訪日する各種観光使節団や民間企業によるセールス・チームの受け入れという重要な仕事がある。しかし,その代表団と相対する旅行業界の担当者は入れ代わり立ち代わり諸外国からのミッションと会わなければならないことになる。こうした両者の負担を軽減し,同時により効果を高める方法として,期間を設定して本国からミッション・チームを招聘, 日本の業界担当者と商談会を開催する動きが活発になる。その典型がドイツ観光局による「ドイツ旅行展」で,毎月のように来日する各種ミッションを制限。その代わりとして2年ごとに大規模な観光展を日本で開催。一挙にその場で,一般向けのプロモーションと業界向け商談会を実現しようというもの。今後,こうした動きはさらに増えるものと思われる。また従来,東京への一極集中型であった外国政府観光局も,地方の国際化に合わせるように地方市場でのシェア獲得を目指し地方都市へ進出し始めており,特に今秋,関西国際空港が開港するのを機に大阪事務所を開設する観光局が増えている。東京集中型から地方進出ヘ′99AN丁0日■ ■ ■ 口■ 口■ ■ 口■ ■ ■ ■ ■ 口■ ■ ■u)?*v v4rL\E .]l(,r)t-3 r+ t,+ r * __r_s{rt&r;&{r. 1$*.sTHE 25THOF ‐‐ANTOR― JAPA譴WITH苺鰺鼈・リ呻d颯‐,7・′壌撫姦『・  ‐鵠恣ケIt 職■曰,躾卜.一螂ぶ