ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

【旅は世につれ,世は旅につれ】▲1970年代後半のグアム。女性の水着はワンピース型がほとんどスタイルを表している。近年に見られるようなブランド志向が生まれたのは,オイルショックを経て経済低成長時代を迎えた1975年であり,世界の一流ステイタスに対する憧れが急騰した年であった。その後,カジュアルファッション,スポーティーファッション,キャリアファッションの流行を経て,1980年代へと移行する。海外旅行400万人時代である80年代初頭は,ファッション界においてはカルチャーイbキitを迎えることになる。ホ割:t的には,ソニーがネ刀めてのポータブルステレオ「ウオークマン」を売り出した頃である。オ幾械の小型化が進み, より便利で豊かな時代の幕開けとなった。人々の間では,何でもないシンプルなアイテムの組み合わせを楽しむスポーティー・カジュアル・ファッションが主流となっている。1980年には,第2次オイルショックによる航空運賃の値上がりなど,さまざまなマイナス要因により自由化後初の前年割れを記録したものの,旅行業法改正による消費者保護や太平洋線のキャパシティー増大により海外旅行が一般化し,この頃にはポロシャツやジーンズなど,通常の服装で気兼ねなく出掛ける旅行者がかなりの割合を占めるようになった。若い女性の進出により,より手軽でフアッショナブルに1987年,運事含省による「テン・ミリオン計画」の発表により,海外旅行がぐんと身近かなものへ変化していった。この年には,女性の20~ 29歳の渡航者が初めて100万人を突破,好奇心の強いヤングレディたちは世界各国を飛び回り,ショッピング, リゾート,グルメヘと,その行動範囲を急激に広げていった。この頃になると,ファッションも多様化の時代を迎え,すべての人が同じ格好をするといった従来のパターンから変わっていく。海外旅行自由化後30年経った現在,成田国際空港の出発・到着ロビーは,ショートパンッやTシャツ,ワンピース,ジャケットなど,気軽でファッショナブルな旅行者たちの姿で溢れている。わずか30年の間に,日本人の海外旅行マーケットの成熟ぶりがうかがえる。平成不況と呼ばれても, 日本人の海外旅行熱は冷めることを知らず,西暦2000年には2000万人もの日本人が海外へ旅立つとの予測も立てられている。今後の旅行ファッションにも大いに楽しみが特てそうだ。くヤング女性の増加で,旅行スタイルもファッショナブルに(タイ・バンコク,エメラルド寺院の前)III,|ニヽit卜』″主ゞ聰‐ヽ