ブックタイトル30_1964-1994

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概要

30_1964-1994

昔は着物でハワイ,しヽまショートバンツ旅の装いの移り変わり海外旅行が自由化されて30年。海外旅行が「―世―代の晴れ舞台」から「週末にちょっとそこまで」感覚へと変わっていくのと同様ヮ世の中の風潮も随分と様変わりした。女性ファッションを例に挙げ,この30年を振り返ってみる。▼海外観光渡航自由化後まもない頃に,パリを訪れたツアーー行(ジャルパック),男性陣はスーツ姿が目立った海外旅行は正装で行くのが当然海外観光渡航自由化後,初の観光団第一陣が東京国際空港(羽田)を飛び立ったのは4月6日のこと。イタリア,スイス,西ドイツ,フランス,イギリス,デンマーク,とヨーロッパ6カ国を17日間かけて巡るツアーで費用が71万5000円であった。次いで, 4月8日にはハワイヘの第一陣が出発した。費用は36万4000円。当時の大卒の初任給が約2万円というから,庶民とにって海外旅行は,まだまだ遠い存在だった。ツアー参加者の構成も,会社顧問,中小企業社長,自営業がほとんどで,平均年齢は61.4歳であったという。海外旅行に行くとなるともう一大事。知り合いや親戚からは山のようなお餞別を受けるは,空港には日の九を持った見:iとり部隊が万歳三唱で見送ってくれるは……。そんな時代であるから当然,ファッションも着物,袴,スーツなどの正装が当たり前だった。第一陣のハワイツアーでは女性の着物姿が目を引いたものだった。ロビーには精いっぱいお洒落をした旅行者が行き来し,空港にはさながらオフィス街のような雰囲気さえ流れていた。一方,当時の風潮はと言えはベンチャーズ来日(1965年), ビートルズの来日(66年)などをきっかけに日本中に一大旋風が巻き起こり,体制に反発する若者文化な爆発した。ファッション界では,65年のパリ・コレクションでクレージュが膝上5 cmのスIIθカートを初めて発表,次いでロンドンのマリー・クワントが膝上2∝mの超ミニを売り出し,センセーショナルな話題を振りまいた。日本でも67年にミニのシンボル・ツィッギーが来日,それを期に大ブームが起こり,誰も彼もがミニスカートで町を歩くようになっていた。▲パリの街角で記念撮影一般化を:Lえ,装いも身軽なものヘ1970年には,大阪千里丘陵で日本万国博覧会が開催されたほか, ジャンボ機が嘉尤航するなど,旅行業界は大量輸送時代へと突入した。ファッション界は「ナチュラル」をキーワードとし,シンプルで自由な生き方を表現するジーンズが若者のステイタスシンボルとして浸透した。年間海外旅行者数100万人を超えた1972年にはパンツルックが全盛となり,行動的で何事にもとらわれない若者たちのライフ■、 ‘d「 Fhu  “旅のフアッション編 2】f癬ゝい「・・′H剛躍呵レrrf′Fr′|Jr \#..,'rnn* r●〓・■  ●筆ら一躍一醒↓了〓グ毬」雖PE「Ч