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概要

25_1964-1988

消費者保護とモラルヘの批判に応えるというのが柱になっています。兼松 ただ,当時の旅行会社の受けとめ方としては,厳しすぎるという声もあったんです。運輸省管轄の各業法を見てみますと,自動車でも海運でも保護立法が多いではないか。何故旅行だけいじめるんだ,という声でした(笑)。まあ結果的には問題がないからいいんですけどね。石田 そうですね。市場の伸び,海外旅行の伸びに合わせて業界も拡大しているので耐えられたのでしょう。海外旅行というのは国内旅行と違ってどうしても旅行業者を通さない訳にはいかないし,旅行業者を利用することが消費者のメリットにつながっているんですね。兼松 海外の場合は旅行業者への依存度が高いということですね。もうひとつは,日本の経済伸張と海外旅行の伸びは密接な関係にあります。経済がスローになると海外旅行も同様だ。幸い現在は,政治が大部モタモタしているものの経済はまあまあいってますからね。経済がおかしくなると半年後に旅行もおかしくなってしまう。中村 旅行業法というのは兼松会長からご批判がありましたが,本質的には余り規制しないということなんだろうと思います。その意味では他の業法と違うだろうと考えられます。それだけに自由な活動が出来るようになっているわけです。料金が認可制になっていませんね。料金の認可制のない業法というのはほとんどないだろうと思います。約款だけで消費者保護をしていこうという観点です。その約款も標準約款から外れるものも認可さえ受ければつくっていいよ, と言ってまして企業の自由というのをかなり認めています。住田 当時私はJATAの法制副委員長をやっていたんです。今度は旅行業者の立場にあったわけですね。私は思うんですが,消費者保護という点では,標準約款をつくったということです。自賠法と並んでグラソー条約のアイデアを入れながら実質的に強制保険にした。死亡の場合1500万円ですけどね。これはいろんな批判もあると思いますが,世界一すばらしい制度だと思っています。何故なれば,上海事故のような事故が起こっても結果的にはお金で解決しているわけですね。私もいろいろな事故を見てきましたし,遭遇もしました。最後にはお金なんですね。それが解決の手段なんです。それが「 鯉―轟止`=」 :_1置凛4_亀電欄Jll壺FレrLな一」囀L「ノム11■1欝1仄'1詮氏【 メ‐「」F摯`¬穣ヽ__」5ヱ