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概要

20_1964-1983

卜・チーム「国際航空政策研究班」を設置し,アフィニティ・チャーター規約の再検討と国際線の需要構造の多様化を研究していたが, 5月に入るとJATAおよび観光部の間でチャーター運賃などの再検討について話し合いがもたれた。折りからアメリカ,イギリス, カナグの各国が,TGC,ABCなどの新チャーター制度を認可したことで,近い将来,太平洋線においてもチャーター運航の緩和が実施されるのではとの見方が有力視されるようになっていた。一方,旅行業者はこうしたチャーター時代への布石づくりを開始, 日本交通公社(JTBパスポートクラブ),近畿日本ツーリスト(′ヽローパスポートクラブ),(サンフラワークラブ), 日本旅行(日旅クラブ)などの大手が,顧客の組織化を目的にクラブ設立を急ぐ一方,現地法人の設立によって受入れ態勢の強化も進めていた。チャーター自由化問題は,海外旅行市場の急成長を背景に旅行業界に極めて大きなインパクトを与えるものであった。このためJATAを中心に積極的な対応策が論議され, 9月中旬には具体的な事例研究が行なわれるまでに進展していた。しかし,10月に入って間もなく勃発した第4次中東戦争に端を発した原油価格の大幅値上げ(オイル●ショック)によつて, このチャーター問題はしばし棚上げとなった。1973年の海外渡航者は対前年比64.4%増というかつてない急成長をみせ,一気に200万人の大台に乗る228万8,966人に達した。目的地別ではノヽワイ●グアムを含む米国が約64万人,以下香港,台湾,韓国が40万人台で続いている。海外渡航者の急増に伴って, 日本人旅行者の行動。マナーについて種々の問題が指摘さ1972年秋の国交回復以来,民間ベースによる文化。経済面の交流が活発化するなか, 日中交流の民間窓口になっていた日本国際貿易促進協会(国貿促・藤山愛一郎会長)の訪中代表団人事交流委員会が, 6月に北京で中国国際旅行社の張雨副総経理と会談した。この結果,従来まで中国国際旅行社と業務提携をしていた友好4社(日中旅行れるようになった。白書は1973年の報告の中で,わが国海外旅行者のマナーについて,一項目を設けて論じている。白書によると,海外旅行者の引き起こす問題は, 日本人の言動が相手国に迷惑を及ぼし非難されるケースと, 日本人旅行者が金銭等何らかの被害を受けるケースの二つに大別される。マナーの問題はもちろん前者である。前者の具体例としては,国内の団体旅行のような旅行先での不作法な行動,相手国の習慣や法に対する無知に起因する違法行為,東南アジアを中心とした地域でみられる人目もは際旅行社)との協定を発展的に解消し,これら4社のほかにも同協会旅行社部会加盟の11社(東京航空サービス,商船航空,名放ツーリスト, 日本交通公社,三井航空, 日通航空, 日新運輸倉庫,大和運輸,郵船航空,東急観光, 日本旅行)にも日中旅行業務が行なえることになった。こうして, 日中旅行業関係者間の交流は一挙に拡大,10月末には初の旅行業者訪中国が派遣された。ばからぬ夜の行動, さらには経済的優越感を露骨に示す態度等が挙げられる。白書は, こうした日本人の言動が,アジア地域をはじめとして対日感情を悪化させる要因の一つになっていると指摘する。一方この対策として,海外旅行者向け啓蒙パンフレットの配布や,国際観光振興会による日本,受入れ国双方を対象にした海外旅行者実態調査等が報告されているが,実効をあげることは難しく,日本人海外旅行者のマナーに関する指摘は, これ以降白書の一部になった感がある。(N.S.) 社, 日中平和観光,新日本国際,関西国|??????????|??|???|????|?????????|????????|?????|????????|??!????????l???????????l??|?????|????|?????????????????????l??|?????|>北京に日本大使館設置(1月)レ都営ギャンブル全廃(2月)>米大統領がベトナム戦争終結11言(3月)卜祝日法改正で振替休日実施(4月)レソ連の超音速機■U-144がパリの航空ショーで墜落〈6月)>金大中事件(8月)レキーセン観光が社会問題に(9月)レOAPEC加盟のベルシャ湾岸6ヵ国が原油価格を21%値上げ(10月)● 閣議で石油緊急対策要綱決定(11月)日航機ハイジャック事件1973年7月20日の23時55分(日本時間)、アムステルダムを離陸した日本航空北回り欧州線ジャンボ機(■ 404便)が,離陸直後に数人のパレスチナ・ゲリラに乗っ取られた。同機は翌21日,アラブ首長国連邦のドバイに着陸。以後, 3日間にわたる同国のムハド国防相の説得に対し,犯人側は「上層部からの次の指令を待っているだけ」として,食料や水などのほかには特別の要求も出さないまま応じず,24日5時5分, ドバイを飛びたち, シリアのダマスカスヘ。同11時55分ダマスカスからリビアのベンガジヘ。ベンガジ空港到着から15分後,犯人によって,機体は大音響とともに爆破された。発生以来5日間,約87時間にも及んだこの日航機′ヽイジャック事件は, 日本のみならず世界中に大きなショックを与えた。同機の乗員。乗客137人は, この間不安と焦燥の中に閉じ込められたが,機体爆破の2分前に犯人から解放され,避難の際に軽傷を負った人が数名出ただけで,全員無事に救助された。この機の乗客のなかには,「ルック・コーロッパ・シルバー(敬老)」の一行31名と「ルック・ヨーロッパ・ルート16」の参加者11名の計42名が搭乗していたため, 日本交通公社と日通航空はそれぞれハイジャック対策本部を設置して対応したが, この事件を機に緊急事態発生時における旅行業者のあり方に関する問題が,再びクローズアップされた。事1キ再録社会重大ニュースIIフ海外旅行市場急成長229万人に