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概要

20_1964-1983

,77企業間決済の合理化世界初のBSP制l liを実施好況のうちスタートした1970年代であったが,この年早くも強烈なショックに見舞われた。それは激動の70年代を暗示するかのように突発し, しかも世界を大きく揺り動かした。ニクソン・ショックである。一方,国内では新しく旅行業法が施行され,国際旅行産業は名実ともに“大人"の産業として社会的に認知されることになった。オーダリー・マーケティングのもとでの競争の時代が始まつた。●昭和イθ年BSP関係帳票類はコンピューターで集計。分類され,銀行から各IATA代理店に請求が行なわれ,代理店は銀行宛に航空会社への精算金を一括して支払うというもの。これに伴なって,発券についても合理化が進められ,各IATA加盟航空会社の航空券がスタンダード・チケントに統一された。この制度の実施に伴なって,IATA承認旅行代理店の総売L高が毎月発表されることになり, その数字が代理店経営の新しい指針として取り入れられるようになった。また,新法のもとでは,旅行産業の業種が3業種に区分されることになった。すなわち,一般旅行業,国内旅行業,旅行代理店業である。さらに産業の近代化と経営体質の強化を推進するため,登録基準を大幅に引き上げるなどの措置がとられることになった。旅行産業はこうして社会的存在としての明確な法的裏付けを獲得したことになるが,それは同時に,いわゆる“大入"の業界として当然に期待されている責任を担うことにもなったのである。対ドル360円時代に終止符.′ニクソンのドル防衛策1971年8月15日,米国のニクソン大統領が新経済政策を発表した。のちに|ニクソン・ショック|と呼ばれるようになった米国の重大な政策変更を告げるものであった。第二次世界大戦以後の国際経済は,米国が1オンス=35ドルの割合で各国中央銀行に対して金とドルとの交換を保証したため, ドルを基軸通貨として運営されていた。ニクノンの新政策は, この金とドルの交換を停lLするというものであった。およそ四半世紀にわたって1ドルが360円に固定されていただけに, 日本の経済に与えた衝撃は極めて大きかった。8月28日, 日本政府は対ドルおよびポンドの交換に変動相場性の採用を決定した。円高傾向の推移が輸出不振をもたらし,不況感が俄かに高くなってきた。こうしたムードが海外旅行市場にマイナスニタソン0ショッタ世界を;老|るIATAで、すでにlo年ほど検討を進めていた Bank〔発ttlCment Pian(BSP・銀行集中決済方式)が,この年の3月から,世界に先駆けて, 日本で実施に移さ,れた。この制度は従来,IATA加盟各航空会社と、IATA承認旅行代理店との間で,個別に行なわれていた,航空券の精算業務を一本化するもので,これによ´,て代理店の発券業務が大幅に合理化されることになった。このBSP制度の導入は, 日本では,日本航空をはじめ,JATA経営委員会などを中心に1967年からその導入が検討されてきていた。この制度の発足時には,22社のIATA加盟航空会社が参画した。BSP制度による精算方式は,標準化されたドキュメントを用いて, クリアリング銀行を通じて行なうものである。日本におけるクリアリング銀行は第一勧業銀行が当たることになった。毎月2回,定期的に代理店から送られてくるオーディターズ・クーボンやIATA― BSPインプリンターIIイ業界の地位と責任明確に新しく旅行業法施行この年,1971年11月10日,旅行産業の基本法ともいうべき「旅行業法|が新しく施行された。従来,旅行産業に関連した法律としては,19年前に施行されたいわゆる「旅行あつ旋業法」があったが、旅行産業の実態とはギャップが大きくなり、また,その実効性の面からも問題が生じ,混乱を招くケースも出てきた。この年の法改正は3年ほど前に発議され, 産業そのものの基盤づくりにまで突っ込んだ検討がなされた。新法の眼目は,国民の旅行への積極的な参加の機運に伴なって,旅行消費者の保護の徹底と,同時に,そうしたニーズに対応し得る業界の育成の二つである。この法律の施行によって,比較的歴史の浅い旅行産業の法的地位が確立され, また同時に法的な責任が明確にされた。これは言葉を換えていえば,旅行産業が他の諸産業と並ぶ社会的なポジションを与えられたことを意味している。具体的には,まず旅行業者団体を運輸大臣指定の法人団体として,その地位の強化を図るとともに顧客の苦情の円満な処理,弁済保証義務の導入など,旅行客の保護を積極的に示している。レー般渡航外貨枠3,0∞ ドルに(1月)>日本航空のJN.COM Ⅱ稼動(1月)レ全日空が香港に初の国際チャーター便運航(2月)レRP実施(3月)レ「旅行業法」成立。5月10日公布・11月10日施行レ東亜国内航空発足(5月)レ♪『「0とJATAが初会合(7月)レー般渡航の円貨枠10万円に大幅引上げ(10月)>国際航空運賃の交換レート, 1ドル=343円に(12月)旅行業界重大ニュース♂rlユ■曇´●ロロEE E E」諄|デ~ ~)ヽ鳳「F中