ブックタイトル20_1964-1983

概要

20_1964-1983

プ969χ易運賃′ご沸けジャパ滋膚夜空の大量輸送時代を象徴するボーイング747ジャンボ。ジェットの路線就航を1年後に控え,大量の航空座席を売る側のキャリアにとつても,大量に買い付ける(仕入れる)側の旅行業者にとつても,共にこの未知のハードウェアに, どんなソフトウェアをもって対処するか,手探りの1年間であつた。11月から発効した|バルク・フェア」は,割引率のうえでもまたノン・コミッション運賃という点でも,旅行業界にとって驚天動地の新運賃だったが,1970年代の急成長をもたらす原動力となった。貿易でルに日本の国際収支の黒字幅の広がりに対して,各国からわが国の海外旅行者の外貨持出し枠の拡大が求められてきたのに対し,大蔵省は4月1日から1人lF]500ドルから700ドルに引き上げ,実施した。業務渡航の11」1人の滞在費35ドル以内の制限も,同時に廃止となった。持出し外貨の枠の引11げは,旅行業界にとって①旅行日程の拡大,②旅行企画の多様化,① 独創性のある海外旅行が造成できる, といったことで歓迎すべきものであつた。日本の国際収支の黒字幅の拡大は,1965年の国内不況の折,輸出振興等が打ち出された結果によるもので,68年の黒字は1627億ドル,69年は1989億ドルと増大した。「観光・れた第39回ASTA(米国旅行業者協会)年次総会が9月15日から6日間,東京・千代田区のホテル・ニューォータニを主会場として開催され,前回のサンファン(プエルトリコ)総会の記録を上回る2,803人(87ヵ国)の史上最高の参加者を数えた。総会のテーマは「自由。平和・旅行」で, 日前に迫ったジャンボ。ジェットの就航を控た参加者たちの関心も, この新機材の登場によって生み出される大量輸送時代の課題に集まった。開会式の基調演説で,チャールズ。ウェストASTA会長は「ボーイング747の登場により,今後,想像もできないほど多くの人たちが, 一度に旅行することになる。これらの観光客を満足させるには,業界の各分野に存在する難問題を解決していかなければならない。現在,わが旅行業界にとって,最も革命的で多難な時期を迎えている」と強調した。会期中に種々のセミナー, ワークショノプ,記念講演が行なわれ, 日本航空の松尾静磨社長が|アジア太平洋地域の旅行業界が,今後10年間に繁栄の時代を迎えることを確信している」と語り,注目を浴びた。世界の旅行業者・ホテル・航空会社・出版業者。準政府機関など8,800社に及ぶ会員を有する世界最大の旅行関係団体であるASTAの年次総会が日本で開催されたことは, 日本の観光業界が世界的に認められたことによるもので,同時に観光。日本を海外に紹介する絶好の機会となった。国鉄は,総会参加者の研修旅行用に特例として,東海道新幹線を無料で提供した。この特別サービスにより,車窓から見られた富L山の秀峰がより広く海外に伝わる結果となり, 日本への外客誘致のハイライトの‐つとなった。適用は11月から4月までの6ヵ月間,その他,適用条件を満たす内容であること、参加者は同一行動をとること一――。欧州バルク運賃の導入により, 日/欧間の航空運賃は,最低40人を単位にパッケージされた旅行に限り,個人普通運賃の60%割引きという, これまで想像できなかった安い値段に設定された。これはもちろん,翌70年初から就航が始まる(第1便は,パンアメリカン航空のニューョーク//ロンドン間)ジャンボ。ジェット(B‐ 747)が生み出す大量の座席をいかに大量かつ確実に売るかを目的に導入されたものであった。1機当たりの座席数350席,価格約100億円という巨人機の出現は, これまで座席の代理販売を業務としてきた航空代理店にとって,意識の改革を迫られる驚天動地の出来事であったo航空会社から座席を買い取り,細かい適用条件に沿って,旅行地での観光,宿泊,交通,その他をセットしたパノケ~ジ・ツアーを造成する旅行業者は,すでに航空券の代理販売業の範疇を超えるものとなった。主に特定少数の顧客を対象に旅づくりをしてきた旅行代理店の機能が大きく変わってきたわけである。パッケージ・ッアーという既成「商品」を不特定多数の消費者に大量販売するメーカー兼卸し業のホールセーラーとその製品であるホールセール商品が, この年以降,続々と誕生した。欧州バルクの発効は,翌70年1月から発効(通年)のハフイ・パルクとともに70年代の海外旅行ブームの引き金となった。|この年の暮から正月にかけて,それまでほとんどなかったコーロッパヘ,観光で出かける人が3,000人と,一躍増大新しい客層生んだ欧州バルク発効座席の買取り(代理販売でなく)は,最低40席,追加買足しは,空席のある場合のみ5席単位,出発lヵ月前までの完全契約,全額払込み,販売手数料なし,>米大統領が太平洋ルート・ケース再審を指示(1月)>わが国初のホールセーラー.旅行開発榊設立(4月)>一般渡航外貨枠,700ド′しに引11げ(1月)>旅行業者10社の共同出資でい世界旅行設、L(7月)>第39回ASTA総会、東京で開催(9月)>欧州バルク運賃発効で,20万円台の欧州旅行可能に(11月)レ年間の海外渡航者,観光が業務を11回る(12月)IIθ『】「脚■■畷腎硼r F' ‐・ ~.'■墨轟脇こ鑢二塾轟轟