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概要

20_1964-1983

した。団体旅行による東南アジア旅行ブームの当時がうかがえるエピソードとして,「大手旅行エージェントのA社のカウンターでは,個人客の申し込みは一切お断わり,団体チャーター便に入って下さい′」というセールスが幅を利かせたり,集客用パンフレットに“現地(香港)を深夜出発,羽田着が早朝ですので,当日,空港から出社できます"と書いていたことがあったと伝えられている。いわゆる「東南アジア夜這い使」の増大は, 2年後のB-747ジャンポ就航前夜の過熱しつつあった東南アジア旅行の一端を示す航空機材の有効的運用であり,海外旅行のマーケットの拡大に大きく貢献した。この年,ノースウエスト航空は,大阪/沖縄間を週5便,東京/沖縄/香港を週3便で開設,大韓航空も,福岡/釜山,大阪/ソウル線に加えて7月25日からは,東京/ソウル間を週6便とした。韓国への日本人旅客が急増したためであった。白書は従来から,まずインバウンド中心の国際観光について説明し,次に国内観光が続くという順序をとってきた。しかし1968年度の報告から,国内観光と国際観光の順序が逆転し,最初に国内観光について触れた後, インパウンド,アウトパウンドの順で国際観光を説明するようになった。多少の異動はあるものの,この形式が現在まで続いている。順序逆転の背景としては,国際収支の好転に伴って国際観光収入への依存度が急速に低下したこと,所得増加によって国内旅行が急成長し大衆旅行時代と呼ばれる情勢が生まれたこと等が挙げられよう。1968年の国内観光総量は6,500万人回にのぼり,61年の1.8倍に達している。国内観光に対する施策は,国民全体の余暇対策としてきわめて大きな重要性を持つに至った。一方,国際観光では,比重低下の著しいインバウンドに代わってアウトパウンテールを含む,企画・造成。募集・催行を行なう「ホールセーラー」(総合型)ドの重要性が増加している。海外渡航者数は,国内観光総量に比較すればわずか1%にも満たないものの,対前年増加率26.6%で54万1,716人に達した。ことに61年からの増加は3.8倍にのぼり,国内観光の増加率を大きく上回っている。なお海外渡航者の内訳は,沖縄を目的地とする者が対前年比23.8%増の19万8,174人,沖縄以外を目的地とする者が同じく28.4%増の34万3.542人である。また渡航目的別シェアは,業務旅行47.1%,観光旅行44.9%となり,ほぼ両者が措抗している。北回り路線ではルフトハンザ・ドイツ 字義的には,流通機構上における小売 とに三分されるが, 日本の場合は,前者航空が9月からデュッセルドルフ直行便 商(リテーラー)に対して,製造・卸を の数は少なく,ほとんどのホールセーラ(週1便)を開始,ポーラー便の一番手 行なう卸売商(ホールセーラー)の立場 ―は後者に属す。スカンジナビア航空が4月から3便に増 をいう。旅行業の場合には, 自社で造成 欧米の場合に比べ,総合旅行業型ホー強し、エールフランスもパリ直行便を新 した旅行商品(主にパッケージ・ツア ルセーラーの販売シェアが極端に高いこ設した。 ―)を,他社(代理店)で代理して販売 とが日本の旅行業の特徴となっている。グアム線では、ノヾンアメリカン航空が してもらう者を指す。販売高に応じ,― ´ 旅行業の売上げ上位15社中に占める総週3便とし, インドと日本を結ぶエア・ 定の販売手数料を支払う。 合旅行業型ホールセーラーは10社にのぼインディアが東京/ボンベイ間を週4便 ホールセール業務を専業とする「純ホ リ、同10社による売上げは,全体の75%に増便した。 (Y.H.) ―ルセーラー」(専業型)と自社でのり を占めるほどの寡占形態にある。!?????????|???l? !?????????l??!????|??|????!??|???|???????????|???|??????l???????!??????????|???????l?????|??|???????????|???????>'(rリリ空母エンタープライズが佐世保入港(1月)卜米大統領が北爆中|卜を発表(3月)卜it人指導者キング牧師晴殺(4月)>郵便番け制度発足(7月)レジネンポ・ジェット(B747)ロールアウト(9月)卜明治100年記念式典開催(10月)>府中市内で3億円強奪事件(12月)>川端康成氏がノーベル文学賞受賞(12月)>国民総生産(GNP)527兆円,11由世界第2位に(12月)ジェットツアーの誕生“新しいパッケージ・ツアー。オペレーターです"との呼びかけで宣伝してきたニュー・オリエント・エキスプレスが,ホールセール商品「ジェットツァー」(「TOUR)の発表に踏み切ったのは9月30日。ヨーロッパを除き,東南アジア,ハワイ,米国,アラスカ,オーストラリア方面の計130本を設定してのスタートであったOジェントツア~は,先発の「ルンク」と, 日本航空から独立の動きの慌ただしい「ジャルパック」(旅行開発)の狭間にあっての,注目を集めたスタートだった。というのも, この年は,いわゆる「ホールセーラー論争」が渦巻いた年で,ホールセーラー(生産。卸)とリテーラー(小売り)という機能論をめぐり, 日本の現状において双方をどう規定すべきであるかにその論議が集中した。以上の観点からすれば,専ら生産。卸型の商品としてジェットツアーのホールセール宣百をしたニュー・オリエント・エキスプレスの行き方は,社内リテーラーとでもいうべき, 自社の全国販売網に大部分を頼る日本交通公社型でもなく,かといって、旅の素材(座席)供給者たる航空会社主導型でもない,新しいッアーoォペレーターであった。そして翌69年7月には, この「ジェントツア~」のホールセールを目的に旅行業者10社が共同出資して,卸世界旅行(現ジエントツア~)の設立をみるのである。事1キ再録Iθ9o+-7-1.'. ,F-)W-r-Outboundd)国際観光重要性増す社会重大ニュース