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概要

20_1964-1983

や国内旅行ブームの骨格となった。ジェット化28分民じ笙む道路,鉄道が東京オリンピックを機に整備されたが,64年は空のジェット化が急テンポで進んだ年でもある。国際線では,海外旅行の自由化で外国航空会社が増便を計画したのに対応して, 日本航空は東京/ソウル間にⅨ>8型機を投入(12月から)したほか,東京/香港間もコンベア880からEC-8に切り換えた。東京/ホノルル/ロサンゼルス,東京/ホノルル線はジェット機でそれぞれ1便ずつ増便して6便, 3使(週)となった。国内線は, 日本航空,全国空両社ともボーイング727型機を選定し,仝日空は4月に東京/札幌間に就航させた。その後,東京/大阪,東京/福岡など幹線にも続々とジェット機が投入され,両社間でジェット化が競われた。日本航空は大阪空港のジェット化で10自由化で12万人余が海外渡航観光白書は1964年に初めて刊行された。白書は前年1963年に制定された「観光基本法」の規定に基づく国会への報告書である。内容的には観光とそれを取りまく社会。経済的状況をまとめた「観光の状況|,観光に対して政府がすでに行なった施策をまとめた「観光に関して講じた施策」,当該年度に政府が実行しようとしている施策をまとめた1年度において講じようとする施策」の3部から構成されている。多少の異動はあるものの,構成は現在でも変わっていない。ところで1964年は, 東京オリンピック開催,新幹線開通等,旅行需要を刺激するイベントの多い年であった。このうちでもわが国国民の海外旅行にとってとりわけ影響が大きいのは,観光渡航の自由化である。前63年の業務渡航自由化の影響とあわせて,1964年の海外渡航者は対前年比20%増の高水準を維持し,22万1,309人に達した。このうち沖縄を目的字を記録するほどで,国際競争力をつけてきた。しかし,大蔵省は海外渡航では地とする者は9万3,560人,沖縄以外を目的地とする者は12万7,749人であった。しかし,自書の基盤になる1観光基本法」は,当時の時代背景を反映して,国際親善や国際収支の改善を目的とするインバウンドの国際観光が中心で,国民のレクリエーションとしての国内観光やアウトバウンドヘの関心は低かった。これを受けて,1964年度の第1回白書では,わが国国民の海外旅行を扱った箇所は全187ベージ中,現状分析の部分でわずか10行のみ,施策部分ではまったく言及がない。月から東京/大阪/福岡線に1日2往復 日本が経済面で世界の大国に仲間入り 完全な為替自由化を実施したわけではなのジェット便を運航, この路線では東 するにはOECD(経済協力開発機構)に く,渡航による貿易外収支の赤字幅増を京/大阪間の飛行時間28分というスピー 加盟する必要があった。加盟の前提条件 心配した。そのため,海外旅行自由化直ド記録が生まれ,走り出した東海道新幹 の一つがIMF(国際通貨基金)8条11 前の3月30日に同省為替局は旅行あっ旋線に上空から晩みを利かせたO への移行。18条国」とは,為替制限を 業者50社を呼び,「誇大宣伝をやめ,海ジェット化,増便で64年の日本航空の 撤廃し,差別的通貨取決めを行なわな 外旅行日粛に協力するよう1自由化の陰業績は前年比23%増の収入(439億円), い,が条件。日本の8条国移行は3月12 での誠にちぐはぐな対応を呼びかけた。全日空は32%増,125億円の販売実績で, 日,IMF理事会で承認され, これによ 政府はまた,海外渡航の費用出所を明ら民間航空の大衆化が目立った´年となつ り円が国際的な交換性を回復した。 かにさせることを義務づけ,不要不急のた。 (Y.S.) 当時, 日本の国際収支は7億ドルの黒 外貨流出防IL策とした。l?????|???|???|????????????l?????????????|???|???????????|?????l????????|??|??????|?????|?????????|????????????|???????????|??レ国鉄の座席予約自動装置が稼動(2月)レロ本D『8条国IC移行(4月)>日本、OECDに加盟(4月)レ新潟市を中心に大地震(6月)卜東京のマイカー1∞万台を突破(8月)>巨人軍・王選手が55本の年間本塁打新記録(9月)レ東海道新幹線が開業(10月)>第18回五輪。東京大会(10月)>池田内閣総辞職,佐藤内閣成立(11月)レ国民の階層意識「中の中」が50%を超す(12月)fθI東海道新幹線が開通1959年4月着工, 5年6ヵ月の工期で64年10月1日,東海道新幹線が開通した。料金は東京/大阪間で|ひかり」が2等1,300円, 1等(グリーン車)が2,860円,所要時間は4時間だった。64年には1日約6万人を輸送,65年には8万5,000人を運び,スピードと同時に輸送力がアップし,国内旅行ブームに拍車をかけた。東海道新幹線の開通によって,東京//大阪間の航空旅客が減少した。10月1~ 15日の半月で「ひかり|は90%,|こだま」は60%の乗車率。これに対し全日空の同区間のロードフアクターは前年同期の92.5%から65.8%にダウン。以後,東京/大阪間ではレールとエアの運賃値上げがシーソー・ゲームで続けられる。事`キ再録社会重大三ュース