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概要

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次の10年で日本市場No.1に MSC クルーズジャパンはこの10年間、フライ&クルーズを中心に多くの日本人に利用されてきた。地中海では全クルーズの6割を占める運航実績を誇るなど、世界83カ国を巡航するグローバルクルーズラインとして急成長を続ける。モレリ社長は、「ヨーロッパ好きの旅行者に利用いただき、日本での存在も定着してきた」と手応えを語る。 モレリ社長が次の10年の目標に掲げるのは、日本発着クルーズの強化だ。10周年の節目となった18年にはMSC として初の日本発着を実施し、MSC スプレンディダの横浜発着クルーズが人気を博した。20年は19年3月にデビューしたばかりのMSC ベリッシマを日本市場に投入する予定で、日本での露出は増える一方だ。 モレリ社長は、「日本の洋上にいながらヨーロッパの雰囲気を堪能できる。21年以降もさらに投入数を増やし、初心者や家族連れ、女子旅などあらゆる楽しみ方を提案していく」と語る。当初は社員2人から始まった日本法人は今や30人近くに増えた。「日本市場のサポート体制やノウハウも充実してきた。フライ&クルーズも並行して販売を強化し、日本でナンバーワンのクルーズ会社と認められるように存在感を大きくしていく」と意気込む。 世界戦略では、17年からの10年で計17隻を投入する大規模な投資計画を掲げる。米マイアミ沖には、産業用砂利採取地をMSC専用のプライベートアイランドとして活用するための開発が進む。ビーチやレストランなどを備え、11月9日からマイアミ寄港クルーズでは同社の全船が立ち寄ることになる。この日はメラベリアクラスのMSC グランディオーサお披露目の日でもあり、同社にとっても躍進を位置付ける日となる。こうした世界的な展開と連動しながら日本市場も拡大していく方針で、モレリ社長は「MSC ならではの魅力的な商品を提供していきたい」と意欲を示している。MSCクルーズジャパンは昨年、設立10周年を迎えた。地中海をはじめとするフライ&クルーズで日本市場に魅力ある旅を提供してきたが、次の10年はどのような戦略を描いているのか。オリビエロ・モレリ代表取締役社長に聞いた。来年日本に初寄港するMSCベリッシマOliviero Morelli●2001年に船会社でキャリアをスタート。07年MSC 入社。英国で勤務後、14年6月にマネージングダイレクターとしてMSCクルーズジャパンに着任。15年3月から現職。19年1月から在日イタリア商工会議所会頭も務める。MSC クルーズジャパン www.msccruises.jpオリビエロ・モレリ氏MSCクルーズジャパン代表取締役社長[PR]