ブックタイトル191104_PUG

概要

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　万人受けするクルーズなら、嗜好も年齢も異なる人が集まるMICE への対応も可能だろう。クルーズ経験者そのものが少ないため、MICE の場とすること自体が参加者には新鮮に映るし、同じ空間で過ごすことによって仲間意識を育てることも期待できる。　たとえば、ディナーなど全員で顔を合わせる場だけを決めておき、それ以外の時間の過ごし方は参加者の裁量に任せておけば、それぞれが満足できる内容となるだろう。クルーズなら、他の施設より独自性があり、高い満足度が得られるMICE が実現できるのだ。　日本にGSA（販売総代理店）があるクルーズ会社　もっとも、シニア層がクルーズの重要顧客である現状に変わりはない。リタイア後も、趣味やさまざまな活動に意欲的なアクティブシニア。興味の赴くままに自身が満足できる旅行スタイルを求める彼らにこそ提案したいのが、定番クルーズの次のステップ。南極や世界の秘境を訪れる探検クルーズがお勧めだ。　たとえば、フランスのクルーズ会社ポナンの「ル・ラペルーズ」は、耐氷船としての機能を持ちながらも、優雅なデザインと行き届いたサービスを併せ持つ。シルバーシー・クルーズが22年夏に就航させる「シの客船だけでも、合計で数十隻に上る。乗客定員が100人前後の小型客船から数千人に及ぶ大型客船まで多種多様なので、MICE の規模に合わせて選べる。もちろん、全船チャーターするもいいし、ブロックチャーターも可能だ。全船チャーターでは、食事からイベントまで、多くが自由に決められる。　就航中の海域もさまざまなので、毎年違う海域で実施すれば飽きることはない。つまりMICE の会場を選ぶように客船を選ぶことができるのだ。また、忘れてならないのは、オーガナイザーに楽をさせてくれるという点。船上は広大とはいえ、1つの閉ざされたスペースであり、安全性の確保や管理がしやすいという利点がある。ルバー･オリジン」は、通年でガラパゴス諸島クルーズに就航し、快適で効率的な旅を提供する。　時間をたっぷり使って近隣アジア諸国の文化や歴史をじっくり掘り下げるクルーズなども一考だ。プリンセス・クルーズは来年12月、ダイヤモンド･プリンセスで横浜発着の「年末年始アジア大航海」29日間クルーズを実施する。寒い日本を離れ、アジア8カ国を訪問する避寒クルーズで、現役世代にとっては難しい日数もリタイア層なら問題はない。　これらのクルーズは客単価も上昇するため、売り手にとって旨味のある商品でもある。GroupSenior週刊トラベルジャーナル臨時増刊号旅行販売店のためのパワーアップガイド発行日：2019年11月4日発行・制作： 株式会社トラベルジャーナル〒102-0083東京都千代田区麹町3丁目5-19にしかわビル4Fデザイン：Concent,Inc（. Ikuko Ebina、Tomoko Watanabe）表紙フォト：?iStock.com/egal印刷：欧文印刷株式会社目新しさと管理のしやすさ探検型がぴったり合致企業・団体アクティブ派パワーアップガイド 2019 冬 5