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概要

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圧倒的な透明度を誇るビーチ。ビーチに寝そべり、何もしない贅沢な体験もおすすめだ グアム政府観光局(GVB)は近年、ワンランク上の滞在を求める40 ?50代のハイエンドマーケットに対するプロモーションを強化している。その成果もあって、日本人旅行者の消費単価は、15年の731ドルが18年には971ドルまで上昇した。一方、旅行者の年代別構成を見ると、消費単価上昇の牽引役でもある40 ?50代は全体の4分の1以下で、25 ?39歳が半数を占める。逆に言えば、まだ伸びしろがあるといえる。もともと手ごろ感のあるグアムは、ワンランク上の旅を勧めやすいのが強みだ。 ワンランク上の旅に応えられるだけの素材がグアムにはある。近年では、高級リゾートホテルとして15年にデュシタニ・グアム・リゾートが開業して以来、ホテルのレベルアップ競争が進行。レオパレスホテルは17年に大規模リノベーションでラグジュアリーリゾートに生まれ変わり、エグゼクティブフロアも設けた。16年から順次リノベーションを進めているグアムプラザリゾート&スパもデラックスツインやデラックスキングといった客室を追加するなど、既存ホテルがグレードアップを続けている。来年3月にはグアム最上級を目指すザ・ツバキタワーが開業を予定する。 ハイエンド層、とりわけ男性客に欠かせない楽しみであるゴルフ環境の充実も期待を抱かせる要因だ。島内には7つのゴルフ場があり、いずれも観光や宿泊の中心地であるタモンやアガニア地区などから30分以内とアクセス良好。ホテル隣接のゴルフコースもあり、宿泊者用にゴルフパッケージを用意するホテルも少なくない。 航空会社の動きもワンランク上のグアム旅行の背中を押す。日本航空(JL)は昨年から成田/グアム線にスカイ・スイート仕様のB767-300型を投入しており、フルフラットシートを装備したビジネスクラスでグアム旅行を堪能できる。 ハイエンド向けのデスティネーションとしての条件がそろってきていることを受け、旅行会社も商品面で工夫を凝らしている。エイチ・アイ・エス(HIS)は、グアム方面でビジネスクラス利用を前提とする商品カテゴリー「エクステージスマート」を強化。また、JTB はワンランク上の滞在を望むミレニアル女性層を対象とするパッケージツアー「大人の欲張りグアム」を発売。観光局、ホテル、航空、旅行会社が、ワンランク上を目指す同じ目標に向かって前進している。航空・旅行各社も商品投入若い世代に支持されてきたグアムだが、近年はハイエンドマーケットを捉える条件がそろってきた。女子旅やファミリーに加え、消費単価の高い40?50代にもグアムを勧めてみてはどうだろう。立地も抜群でゴルフざんまいの1日を送れるパワーアップガイド 2019 冬写真提供:グアム政府観光局16