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概要

191104_PUG

 グアムの日本人市場はここ数年間、残念ながら勢いを失っていた。旅行者数は、12年こそ東日本大震災があった11年の反動で前年比2桁増となったが、それ以降、昨年までずっと減少傾向が続いた。 17年は特に北朝鮮のミサイル発射問題で客足が落ち込んだ。最盛期には100万人を超えた日本人旅行者数は18年56万3220人にとどまっている。旅行者数が減少傾向にあった13 ~ 18年は航空座席供給も細っている。13年6.4%減、14年7.2%減、15年9.3%減、16年7.8%減、17年12.3%減、18年15.6%減と、需要と同じかそれ以上に減少。供給量の減少が需要減退をさらに加速させてしまった。 しかし、航空座席供給を取り巻く環境は、新たな局面を迎えつつある。供給量の拡大で需要減少にピリオドを打ちたいグアム政府観光局(GVB)や、依然としてパッケージツアー比率が高いグアムを重要方面としてあらためて位置付けた旅行会社などの努力により、増加傾向に転じているからだ。 GVB によると、今年のゴールデンウイーク期間中に運航されたチャーター便は、前年同期比9.4倍の1万2467席(68便)に達し、同期間の日本人旅行者数は55%増の2万7813人となった。チャーター便は繁忙期の8月も前年を3割上回る2万5934席を供給され、9月時点で19年のチャーター便は計画も加味すると前年より353便・6万7543席も増えて前年比80%増に相当する15万2489席まで拡大する日本からグアムへの旅行者の流れはこのところ、かつてのような勢いを失っていた。しかし、ここへ来て、チャーター便による航空座席供給量の補強などの成果もあって、日本人旅行者数が増加に転じている。日本人にとって最も手軽で身近なリゾートデスティネーションであるグアム。再興は近いようだ。盛り上がり再び座席供給量が急回復10 パワーアップガイド 2019 冬