2025年3月17日 12:00 AM
北近畿広域観光連盟は日本観光振興協会、鉱石の道推進協議会と協力し、兵庫県養父市・朝来市にまたがる日本遺産「鉱石の道」のストーリーをテーマ別に体感できるモデルルートを新たに作成した。構成文化財が広域に点在する鉱石の道は、周遊に必要な2次交通の不足などを理由に魅力を十分訴求できていないといった課題があった。
日観振が有識者検討会を立ち上げ、地域の行政や観光協会、交通事業者等と約2年にわたり協議を続けてきた。播但地域を貫く全長73㎞の道のうち、生野から分水嶺を越え北へ24㎞と続く道が対象で、モデルルートは6つ。
例えば、「まるごと体験『鉱石の道』」では、明延鉱山で採掘された鉱石が金属になるまでのストーリーを2日間かけて体験する。「幕府直轄 金・銀鉱山町を歩く」は江戸幕府の直轄鉱山だった養父市の中瀬金山と朝来市の生野銀山の町並みを巡る1日コース。「エコ旅!フランス人技師の面影巡り」などもある。
公共交通機関やレンタサイクルを利用するルートもあり、特設サイトやアプリなどで最新情報を公開する。
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