2025年3月17日 12:00 AM
日本旅行の24年12月期(24年1~12月)連結決算は、本業のもうけを示す営業利益が前期比80.3%減の18億6000万円となった。売上高は7.4 % 減の2118億2900万円と小幅の減少にとどまったが、利益率が高く近年の収益の柱となっていた受託事業の縮小が響いた。経常利益は73.3%減の27億円、純利益は73.8%減の22億円。
日本旅行単体の決算は、売上高が8.0%減の1925億3600万円、営業利益は85.5%減の11億3300万円だった。売上高を部門別に見ると、主力の国内旅行は物価高騰等の影響もあり、需要が減速し、8.8%減の1350億5600万円。このうち募集型企画旅行「赤い風船」は3.4%減の784億1600万円で、JRセットプランを中心にウェブ専用商品に注力したが、前期を下回った。
海外旅行は32.7%増の186億8700万円。個人旅行が円安や不安定な国際情勢の影響を受けて回復ペースは緩やかなものの、団体旅行や企業の出張は回復が進んだ。需要が急回復する国際旅行は114.8%増の232億7500万円。
受託事業は新規案件の獲得に取り組んできたが、41.9%減の155億1700万円にとどまった。売上総利益に占める割合は前期の26.1%から15.2%へ低下し、国際旅行並みとなった。
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